私の家のある徳島の小さな漁師町ですが、南海地震に伴う津波に対しての対策は
万全とはいかないまでも、真剣に取り組まれていて
その取り組みは他の地区からの視察なども来るほどで、進んでいるものと思っていました。
私の町は60年ほど前には南海地震津波を経験しています。
その時の経験を若い人に語り継ぐと言う事もしてきました。
津波の恐さを忘れない様にしよという気持ちも強かったと思います。
けれど、昔と今では堤防の高さも強さも違うし、同じ様な津波が来たとしても
昔の様な被害はないだろう
誰もがそう思って安心していたところもあります。
それが、先の大津波で全くひっくり返されました。
あの大津波を見た後で、この町を見ると
何と無防備なことでしょうか。
町のあちこちには、高台に登れるように階段が作られています。
前にもブログに書いた事があるのですが、この階段を登る脚力がなければ老人は
助からないでしょう。
やっぱり最後は足です。
健康です。
そして不安に思うことは、さてこの階段は大地震に耐えられるのだろうか
この擁壁は崩れはしないだろうか
津波の前に地震でダメになるのではないだろうか
と言う事です。
不安と言うものは尽きないものですね。
完璧な防災対策なんてできないのにね。
同じ町内でも日和佐地区の漁港近くのこのタスカルタワーなる施設にはより不安を感じます。
あの東日本大震災の後の大津波を見た後では
このタワーで津波に耐えられるとも高さも充分とも思えません。
山の高台に行く暇の無かった人がとりあえず避難する場所でしょうか。
↓
タスカルタワー