お正月はのっそりと雪が降りました。
まあ誰も来ない独り者なので、雪かきをします。
ホント降りました。しかし昨年ほどではない。
少ない敷地でどう雪を始末するのか、苦悩が忍ばれます。
上田通りは、まだ凍結しています。今日は最高気温が5度と予想されています。かなり溶けるんじゃないのでしょうか。
通るなと言われた家の前から更に奥まで雪かきをしてゆきます。やっぱり通るなと言われましたが、同じ町内会だと解ると、対応が変わります。
町内会長さんからも挨拶されました。まあ良い事なのでしょうか。話しがめんどくさくなりそうで嫌です。自分が安全でいるためにやっているだけの事です。
この後、圧雪が緩んできたのでまた機械をかけてしまいました。今日の予想最低気温は-5度。ガッツリやらないと氷が道路に張ってしまう。出来るときに出来るだけをするのが雪かきの基本です。
腕と背筋が相当疲れています。
さてそれでは初詣は遠方の神社だけなのはよろしくないので、近所の神社にもお参りします。榊山稲荷です。立派な山門です。もう一度言います。山門です。
山門をくぐると鳥居があります。
茅の輪くぐりがあります。正直な所、雪かきとここに来る坂道だけでもうグッタリです。それでも八の字周りでくぐってしまいました。
榊山稲荷です。さてこの建物は神社なのでしょうか。
実は盛岡南部藩の南部公の菩提寺・聖寿寺だハズ。それが神社なのは明治維新のイロイロでしょうか。
さていろんな神様が祭られています。
多分ほとんどのご利益のある神様は祭られているハズ。参拝のワンストップサービスを実現しています。一番高い所には、かねつくり神社があります。それだけではなく先祖の霊からすべての八百神を祀るお堂もあります。この神社に行くと、すべてがかなうというすばらしい神社です。
それにしても上りました。かねつくり様の灯籠が岩手銀行寄進なのはなかなか意味深いです。
ところでなぜこうなったのかと言えば、南部家の菩提寺だったのに、白石に転封されたとかでお金がなくなったのでしょうか。神社そのものはお城にあったものが、民間に渡りこの地に落ち着いたとなっています。
かなり困窮した時代があるようです。そのためありとあらゆる手段を使った歴史があるようです。
これは悪い事ではありません。むしろ良い事かもしれません。南部藩からの伝統の庭を造るとか、今回撮影出来ませんでしたが、金精様のお祭りを復活させるなど精力的な努力をしています。そして神社の存続をどうするのか、アイディンティに苦しむ姿もあります。それがこのワンストップサービスなのです。
明治維新のときに、日本の神様たちは800万以上いると言われていましたが、古事記などの文献等による研究で神様の数が限定されました。つまり神様の大リストラクチャリングが行われた訳です。そのフィルターで廃仏毀釈が行われて、本来の信仰が削られて行ったフシがあります。
神道の苦悩。これこそが榊山稲荷です。そしてそれこそが現代日本の神道です。悩む神だからこそ、ご利益もありそうです。
えっとこれは蛇足ですが、お祓いがリーズナブルです。
場所も良いので、今回の初詣ツアーはおすすめです。良い形でいろいろ残っています。
好きな神社です。なんでもアリがとても居心地が良いです。
駐車場整理のオジサンとカメラ談義したりして過ごしました。
さてこの神社の隣には、聖寿禅寺という一風変わった寺院があります。安土桃山時代のマリア観音像を所蔵しているようです。この写真はその聖寿禅寺の地蔵堂です。私はこのお堂が好きなんだけど。
聖寿禅寺です。いきなり近代的です。
この急坂を上ってきた訳です。
ここは坂の中程。聖寿禅寺の別院だったはずですが、新しい事業を立ち上げているようです。
実際の所、藩主とか有力なスポンサーがいればこその寺院だったのが、明治維新以降その零落があり、藩主以外の菩提を持っては行けないというプライドもあり、かなり苦労していたようです。
近所のスーパーの初売りに出かけて、買い物して、最も近所の住吉様にお参りしました。ここでは、町内安全です。これは大切です。
家の後ろの住吉様にお参りしますと、猫がいます。なんでしょうか。
昨日の夜に、あの雪の中10m離れて座っていた猫なのでしょうか。ウミャーウミョーと人に解らない会話をしています。
発情でしょうか。その前にクリスマスプレゼントが関アジでないとかそういった話しなのでしょうか。
二匹は私に驚いて逃げましたが、別れがたいようで距離を置きながら互いを見つめていました。
予定通り雪は溶けてゆきます。
ええセシウムも30年後には半分ですし、2億年経ったらプルトニウムも半分だし!ヒ素やカドミウムなんて永遠だぞ!
とやっぱり暗くなってしまいます。
1/4午前2時
本文の一部を訂正しました。