さて自分でも解らない事を書くのですが、とりあえず雪が降ると空間放射線が増える現象を見ます。
盛岡市のデーターです。単位の関係で放射線の増減がはっきり見えませんが、関係はありそうです。
大気中のラドンが核分裂して、短期で崩壊するポロニウムやビスマス、放射性同位体の鉛に大気中で変化し、雨や雪について降るために、雨や雪が降った日には空間放射線量が増えるようです。
ただ雪の挙動は少し難しいようです。計測地点に雪が積もった場合、雪が地面からの放射線を遮断するため、放射線量が小さく計測されるようです。
盛岡では雪はそんなに積もらないので、単純に雪が降って短期の核物質が出す放射線が減ってゆくのが見えます。大雪が降ったら、その少し後に放射線量が増えるという事です。
それでは青森市のデーターと言いたい所なのですが、まとまった時間系列のデーターがお正月休日でありません。もちろん全体でのデーターは存在しますが、時系列データーがありません。盛岡のデーターと付き合わせるのにはえらい話しになるので、傾向としてどうなるのかという事で、放射線量を強調して重ね合わせてみました。
結論から言うと、とても複雑な動きをしています。積雪により地表面からの放射線の遮断と、融雪と、雪が持ち込んだ放射性物質が関わっているようです。傾向としては盛岡と同様なのですが、雪が断続的に降るので読みにくいと思います。
ただ、短期で崩壊する核物質でない限り、盛岡で降ったときに放射線量が少し遅れて増えるという現象は説明出来ません。セシウムなどの30年程度の核物質が降って、放射線量が短期的に増えて短期的に減るのは説明が出来ません。短期的に増えてしばらく高線度で移行するはずです。また雪国は累積で放射線量が高いはずなのですが、そうでもありません。
さてそれでは雪国はガンの発生率が高いとかなりそうですが、そうではなさそうです。青森や秋田では塩分過多による血管障害とかが目立つと聞いています。それ以上に寒暖の差が死亡率に繋がっています。
先の1/2のデーターに関連して、12月下旬のセシウムの検出に関して、山形県が表土が大気中に広がった所で降雪があったのでこうなったと言っています。
もう少しこの件は見てみたいと思います。
なお雪が降って放射線量が増えると言ってもγ線です。しかもかなり低い値なので健康被害は無いと思われます。また放射能物質は雪に吸着されていると思われます。
もしも雪からの放射性物質が原因でガンになるなら、裏日本は昔っから圧倒的にガンの死亡率が高いはずです。これも考えなければ行けないでしょう。
とはいえそのデーターがあったとしても、私には荷が重そうです。