どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

ダンプ様のお通り

2012-01-26 03:28:50 | インポート
1/24日に見たトラックの群れ。


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いやいや壮観です。イスズのトラックを中心にフソーがいます。この5台に続いて次から次へと計10台以上通り過ぎました。どうも八幡平市の採石場のトラックのようですが、こうして全部同じ色ばかり並ぶというのは珍しい事です。
震災から復興へと切り替わったからなのでしょうか。生コン工場に一気に砕石を運んだ帰りなのかもしれません。
福島の採石場の話しがありました。放射性物質を含んだ砕石が生コンに使われてしまった事件です。検査体が無かった事とかいろいろありました。何よりこの採石場の社長が、基準が無いから出荷したと言っております。私はコンクリートに入っている分飛散しないので、外部放射線だけを気を付けるだけなのでマダましと思いますが、あのマンションを買った人は本当にお気の毒です。全部鉛と鉄板を張ってしまわないと住めませんから。
なお蛇足ですが、この社長の話し方が明るくってビックリした人が多いと思います。反省が無い、そう受け止められると思いますが、コレ福島浜通から中通にかけての方言です。ズーズー弁でない、鼻濁音の弱い、言葉尻が少し上がる発音です。茨城や千葉まで行くと鼻濁音が無くなるのでキツク聞こえてきます。社長は反省していない訳ではありません。
まあ認識が甘過ぎたといおうか、なんと言いましょうか、お金が欲しかったんでしょうね。経営的に相当きついんじゃないんでしょうか。
砕石の放射能物質の検査…。想像を絶します。まず間違いなく全量検査は不可能です。出来るとすれば飛行機を使った上空からの放射線量測定で細かいメッシュの地図を作り、サンプル数を増やしてなんとかするしか無いでしょう。
でもこの砕石とか土木で使う材料なんですけど、単位がトンです。しかも1トンなんて鼻くそ同然の業界です。庭に1トンの砂を敷きたいと言って注文すると2トン持ってくる人たちです。なにしろ砂そのものが安いので、運ぶ料金の方が高い。めんどくさいのでこうなってしまいます。福島の採石場の社長のアバウトさ加減も、こんな所から生まれたのでしょう。
ただこの砕石、どんな石でも言い訳ではない。コンクリートと反応しないとか石そのものの強度とか吟味されます。
そうなってくると採石場もそんなに増やせないという事になります。実は今後の復興の大きな妨げになりそうです。特に福島浜通りから中通の採石場は使えない所が増えそうです。阿武隈川の砂も使えません。埼玉・群馬・宮城・岩手の砕石も調査して安全性が担保される必要がありそうです。そうすると土木の基礎材料がごそっと無くなる可能性もあります。復興で使われるコンクリートの量はメガトン単位になるでしょうから、大変な事です。特に福島では今後遠方から砕石や砂を運ばなければ行けなくなりそうです。そうすると輸送費がかなりかかってしまいます。今の原油高が更に響いてくるでしょう。
生コンもそうです。長く続く不景気で生コン工場が次々と閉鎖されて、残された所も青息吐息です。
こういった所もあって、原材料費が高騰しています。更に意外な所で、人手不足になりそうです。というのは沿岸では高齢者が多い事、その上津波で土地から離れた若い人たちが多かったこともあります。またいくら東北が土木工事が多いとはいえ、大型特殊など技術を持っている人はそんなにいないという事が上げられます。
この人手不足が変な所に現れたようです。30円のチロルチョコ、バレンタインデーの定番義理チョコなのですが、バレンタインに向けて増産したいのだが人手不足で不可能になったらしい。福岡の会社なのだが九州まで影響している。どうも西日本の製造業は震災で東北が動けない状態ことから生産が活発になって、人手不足が起きているらしい。土木工事とチョコがどう結びついているのか見当はつかないが、鹿島などのゼネコンが九州まで技術者を集めているのは事実です。
沿岸のがれきを運んできた帰りなのかもしれません。盛岡のゴミ焼却場でも燃やしていますが、がれきを受け入れて以降のセシウムの量は、トラップに集められた灰で300bq/キログラムのようです。思ったより少ない。不思議な事に7月のセシウム量が多い事。これは家庭の植木とか草がかなり燃やされたのではないのだろうか。まあこの頃みんな何も考えずに、捨てていました。相当違和感がありましたね。
ついでに山形の民間産業廃棄物焼却施設で焼かれた灰のデーターも見たが、これで放射線量が上がったり降下物が測定されるほどの数字では無さそうだ。ただ盛岡のデーターよりかなり高い所もある。宮城県からのものだろう。福島のがれきを受け入れているのではないのかというウワサもあるが、福島のがれきは法令で福島で焼却する事になっている。なので無いはずなのだが、民間業者がこっそりと受け入れているのだろうか。だとするとこれは由々しき事だ。
蒸発したセシウムも、トラップで冷却されてかなり残ると思うのだが、やはり1月のあの福島のデーターは解らない。量が多すぎる。とりあえず福島の焼却設備の灰からのセシウム量のデーターは無さそうだ。