どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

異常値

2012-01-08 21:09:16 | インポート
Koukabutsu10


先頃、文科省から福島で観測された放射性降下物の測定データーが発表された。これを見て福島第一原発で何かあったかと疑った。特に二日から三日にかけて降ったセシウムの量が半端じゃない。
データーの打ち間違いかと思ったほどだ。
しかし気象庁の資料だとこの頃は西北西の風が福島市内を吹いている。少し風が強い一日だったようだ。これだと福島市の東南東にある福島第一からは、届きにくいだろう。逆に福島第一で事故が起きて、福島市に降下物が検出される状態は、かなりの事故が起きたという事になる。
あと放射性ヨウ素が検出されていない。ということは臨界事故とかでは無さそうに思われる。
このデーターの存在は、中部大学の武田先生のブログで取り上げられていたもの。先生も何が原因なのか調査しているようだ。そちらの結論を待った方が早いかもしれない。
ただこの日は、北朝鮮の軽水炉が爆発したというウワサが韓国内で広がり、株式は暴落、ウォンも売られるというドタバタになった。韓国政府は「おとぎばなしだ」と否定した。なのでそっちかもしれないと、日本全国の放射能の推移を見たら、裏日本で軒並み1/2と1/4-5に放射能レベルが上がっているのだ。それでは太平洋側はどうかと見ると、変化が無い。福島県双葉町のデーターはむしろ減少している。ということは第一での重篤な事故は無かった事になる。福島市のこのセシウムは、雪と雨が原因かもしれない。この日は裏日本では大雪だったからだ。
ただ盛岡での過去の事例から、このレベルのセシウムが降ったとしても、大気中の放射線量はそう増えないようだ。
北朝鮮で何かあったのかもしれないが、そうならもう既に世界中から声が上がっているだろう。それに放射性ヨウ素がない。この事からも違うのではないのかと思える。
なお雪が降ると放射線が増えるのは、中国からの塵や埃を核に雪が成長するためなのだろうか。そもそも雪と放射能に因果関係があるかどうか、私ははっきりと確信は持っていない。
いずれ謎な数字だ。武田先生はブログの中でやんわりと試料に誤った操作でセシウムが混入してしまったのではないのかと、疑っているようだ。私もそう思う。何しろここで扱っている試料は、本当に少ないものなのだ。ちょっとした手違いでデーターは変わってくる。
この件は、早急にはっきりさせた方が良いだろう。


PS
しかしだ、間が悪いというかなんと言うか文科省は安定してきたという事で、毎日測定してきた放射性降下物を月にいっぺんの測定に変えたばかりだった。福島はある意味特例みたいなものだった。
これは一日での降下物の量が少ないため検出限界での取りこぼしがあった。例えば盛岡で5月までの毎日の測定の積算値は798,8bq/㎡だが、降下物を4ヶ月分を貯めた試料では2992,1bq/㎡となり、いかに取りこぼしが多いのかが解る。また測定しなければ行けない試料がいっぱいになって、測定の現場がてんやわんやになっているから致し方ない判断だったのだろう。
だがここは、全国でこの期間の試料を計測するべきではないのだろうか。
今回の件は比較する他の地域が無い事から、何が起きたのか全く解らない。ただこれを全部セシウム137からいくら放射線が出ているかと概算すると0,00076μSv/h放射線が増加する事になる。これでは空間放射線量のグラフでは出てこない訳だ。