どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

1/5から

2012-01-11 22:05:30 | インポート
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中部大学の武田教授がブログにまとめ記事を書いてくれた。ただ夕べこれを読んだとき、原子炉の中と外というくだりで、ちょっとパニックになった。え!セシウム134が増えているの!だ。ウラン235がそんなに大量に放出されているのか?と読み違えをしてしまいました。
中性子が無い状態でウランからセシウムが出来る事はほぼ無い。確立上宇宙からの中性子が、ウランに当たって核分裂が起きてセシウム134が出来る事はあり得る。しかしそれはどの程度の確率なのだろうか。どちらの密度も薄すぎる。ほぼあり得ない事だけは確かで、あったとしてもこの数字ではない。

そこで降下物の計測を考えてみた。降下物を受ける水盤というものだが、たらいみたいなもので風で飛ばないように固定されているようだ。生け花でいう水盤のように、薄い容器ではない。かといってビーカーのように直径より高さがある容器でもない。
大気の状態や、周囲の状況でデーターが変化することは考えられる。
そこでいったん理論値を出してみます。そこでカシオが運営しているサイトで計算してみたのがセシウム137対134の1年間の減少のグラフ。事故があった時のセシウム134と137が同量だと書いています。実際は137がわずかに多いようです。
計算サイトはこちら。http://keisan.casio.jp/
さてこれで得られた値と盛岡で一番セシウムが降った日のデーターから、1月2日のセシウム137対134を計算すると、1,38になります。
盛岡ではこの時期の毎日の降下物データがないので、比較出来ません。これは本当に残念な事です。
それでは福島の例のデーターをみます。試料採集容器を設置した日で言いますが27日はセシウム137対134は1.58、28日はセシウム134のみ検出、29日は1,45、30日は1.40、31日は1.23、元旦は検出なしで、2日に大量に降って1.4、三日に1.32、次が1,37、そして1.56になります。
結論から言えば、ばらつきが大きいです。これは降下物の受け方にも問題がありそうです。しかし基準点としてのバラツキなので、全体の傾向を見る指標にはなります。
ただこの点は大切です。まず世界は均一ではないという事です。山あり谷あり、高気圧あり低気圧がありラニャーニャあったりと条件が複雑に変わってゆきます。もしかすると台風で舞い上げられたセシウムが上空に飛んで、落ちてくるまでに時間がかかっただけなのかもしれません。全く解りません。

盛岡でのデーターを見ても初期にセシウム134が多い時期もあります。今回の福島でもセシウム134しか検出されていない日があります。大気を相手にしているのでそうなるのでしょう。
まず基準点としてこの計測値を見るのが大切だと思いました。全体でどうかとか本当はどうかとは、問う前に対策をするべきだと。
基準点が異常値を出したら、我々は警戒するべきだ、という事です。ただ残念な事に、明日にならなければ今日降っているのかが解らない事です。それでも自衛にはなります。
大気中に希薄に存在しているうえ、自然放射線の挙動もあってガンマ線から計測するのは難しいと思います。
そもそもどの程度福島第一から核物質が出たのか、その核種はどうなのかとか全体が解っていないと思います。
逆説的に、理論値に近い値かもしれない福島の値だと思います。
とりあえず現在はどうやって防護しようか、となりそうです。ただここでクオリティ・オブ・ライフという視点も考えたいと思うのですが、ここから先は哲学になりそうで、やっぱり荷が重い話しです。

追記
しばらく降下物の毎日の計測は、絶対必要なのではないのかと思います。でないと警報も作れません。とはいってもムリなんでしょうね。法律でがんじがらめになっていると思っている人たちは。


降下物の放射性カリウム

2012-01-11 03:30:52 | インポート
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頭に乗って、放射性カリウムK-40の降下物からのデーターを出してみます。
このK-40ですが、普遍的に世の中にある自然放射性物質です。カリウムの中に00117%存在するようです。人体には体重の0.2%存在します。半減期が13億年というとてつもない長さを持っています。放射能計測ではバックグランドでの誤差を生む物質のようです。
そんな恐ろしい物質が普遍的にあるのか!となりますが、人体でのカリウム代謝で常に入れ替わります。安定して局所にいないと言われています。カリウムに近いセシウムはこのサイクルから外れて数十日局所的にとどまるようです。ここが人工放射能物質のイヤな所です。
さて、普遍的に存在するのですから降下物の常連であるはずです。シカーシなんと違いました。
このデーターは、盛岡で計測されたものです。1988年からというのは何か新しい気がしますが、全国的に見てもフツーにあるK-40を計測しようとは思ってみなかったみたいで、この辺りから全国的に計測が始まっているようです。
このデーターも、例の月間放射能測定調査から取っています。この日時ですが試料採集日となっています。つまり4/1から30日貯めたものを計測しているとなります。
季節変動があるようです。2月から5月にかけてピークがあります。特に三月か4月にピークが出ます。これは何なのでしょうか。
考えられるのは、採取しているのが農村に近い所だという事です。なので化学肥料をまいた時の粉塵の中にあるK-40が出ているのと思われます。ただ年代が近くなると増えてゆきます。これはちょっと解りませんが、もしかすると有機農業か、もしくは堆肥の大量投与があるのかもしれません。というのは堆肥の中のカリウムは、一般人に思われている以上に多いからです。この中から飛散したK-40が検出されている可能性はあります。
もしかするとですが、化学肥料だとムダに肥料を与えられませんが、堆肥は土を強くすると信じられているので投与量が過大になっている可能性があります。特にすぐに鋤込まない事が多いので、三月の乾燥で飛散する可能性はあります。
解らないのは88ー90年の量と、05-07の降下量です。ほぼ通年なので何があるのでしょうか。一番考えられるのは大規模開発なのですが、2005年あたりは西南開発の可能性もあります。
さて私の推測は正しいのでしょうか。
福島の異常値ですが、もしも土壌の飛散だとすれば表土中のセシウムが出てきた結果となります。千葉や茨城もそうだと思います。山形県は土ぼこりの結果だといっています。気象条件等考えれば山形県の言う事は正しそうです。福島もそうなのかもしれません。群馬・栃木・茨城・千葉は、今後乾燥するので土ぼこりに気をつけた方が良いかもしれません。
それではセシウムより多い、K-40の挙動はよくわからなくなります。土ぼこりには一定で入っているはずです。
しかし盛岡での観測では、そうなっていない。
悩ましい。

追記
大変重要なカリウム源を忘れていた。融雪剤に使われる塩化カリウムだ。12月から1月にかけて撒かれたものが、路面に残り2月から大気中に飛び散っているのだろう。にしても通年降っている年はなぜ起きるのだろうか?