気温も下がり、秋バラの季節になって参りました。色のメリハリの効いた冴えた発色が特徴です。この盛岡にも3つほど有名?なバラ園があります。さてどんな具合でしょうか。
と、その前に日本では江戸時代からバラは育てられてきました。イザヨイバラとかコウシンバラとかサンショウバラの類いです。だが西洋のバラが入ってくるのは明治維新以降で、お金持ちの趣味のものでした。日本の気候風土では暑すぎたり寒すぎたり、湿度が高すぎたりして、西洋バラの生育には必ずしも適した土地ではありません。そういった所に出入りしている庭師たちが、どうやって育てればいいのか試行錯誤しながら育てて行ったものです。
まあそれでも潤沢な資金があればこそ、維持できる所もあります。
戦後、日本各地に公園を整備しますが、多分なのですが、公園と言うものの意味が日本人にはよくわからなかった。なので金持ちの庭を大衆向けにした、というニュアンスの公園が作られます。そこには金持ちたちが作っていたような、10坪から20坪の小規模なバラ園が付属したりしました。ただやはり行政の悲しい所、例え外注委託であったとしても予算をつけられなかったり、担当者に熱意が無かったりすればたちまちダメになってしまうのがバラです。
そういった意味で、戦後生まれでも続いているバラ園と言うのは希少です。
高松の池・ばら園です。管理事務所の前のここと、この写真でも見える上の段、そして管理事務所横の3カ所にあります。盛岡市では最大面積だと思います。もちろんもっといいバラ園はあるのでしょうが、面積では多分最大。
見て解ると思いますが、現在のガーデニングのバラ園とかなり様相が違います。これは歴史的な経緯です。
どちらかと言えば、その希少な花を閲覧展示するみたいな感じで、切り花用の管理がされていたフシがあります。また一時期管理がうまくいっていなかったようにも見受けられます。
40種類あると言いますが、品種ごとに管理されているのかどうかよくわかりません。
園芸と言うのは厄介なものです。例えばあなたがたまたま実から種を取って、バラを育てたうち1本が今までに無い美しい花を咲かせたとします。これを品種登録するためには、接ぎ木で何株も育てなければいけません。それを各地の著名なバラ園に試作をお願いして育ててもらいます。バラ育成のスペシャリストにですよ。そこでどこでも同じ特徴が出たら、品種登録出来るようになります。ここでバラツキが出たら登録出来ません。
それほど生育環境の差が大きいのです。なのでここで咲いているバラが何なのかはよくわかりません。
なおバラではないのですが、花卉・野菜で最も有名な賞にオール・アメリカン・セレクションと言うのがあります。アメリカ国内の、シベリアからフロリダまで各地に送られ育てられて検定されます。極地から熱帯まで、砂漠から多湿地帯まで、あらゆる所で育てられて結果を出したものにゴールドメダルが与えられます。とにかく丈夫で病気に強く、寒さ暑さも乾燥過湿にも強い(とはいってもその植物の上限を超えればだめですが)、そういった植物ばかりです。これに匹敵するのはジャーマンアイリスのダイクス・メダルだろうか。エントリーして審査があり、審査を通ったもの(この審査を通るだけでも名誉)が各地に送られ育てられて、確か10年間丈夫に育って形質が変わらないもののみに与えられる賞だったと記憶している。アメリカの審査は本当に厳しい。
植物と言うのがいかに環境に左右されやすいのか、と言う話しだ。
ヨーロッパも丈夫さと形質の安定も重視しているが、やっぱり花の形や豪華さなどを競う傾向にある。なのでオール・アメリカン・セレクションのヨーロッパ版のフローロ・セレクションはイマイチ日本にあっていなかったりする。
バラの場合も、パリのバガテル公園のだす賞が世界的な権威だ。バガテルをとったものは丈夫な物が多いようだが、なかなかそうでもないようだ。
盛岡の場合、最低気温が低すぎるというのが良くない。実はバラの生育では北限に近い。おまけに夏は立派に暑い。
長々としゃべってきましたが、まあ本当に大変なんですよ。特に冬の寒さに耐えられるかどうか。イングリッシュ・ローズや、オールド・ローズは基本的に難しい土地です。ドイツ・アメリカ系の品種が日本に最初に受け入れられたのも、寒さ暑さの問題です。
上に温室が見えていましたが、中をのぞくとひまわりが干していました。
スイッチョがいます。
トンボもいます。
あたりには、薔薇の香りがただよっています。わりと人気の無い場所なので、目を閉じて音と香りを楽しむのが良さそうです。花を楽しむより、いい時間を過ごせます。
さて高松の池に来た最大の理由は、リハビリです。少しでも歩く。歩き方を注意しつつどういった負荷があるのかを確認する作業です。大半の移動は自転車です。理由は簡単。自転車はタイヤで体重が分散していますから、足にかかる負荷が実は低いのです。またペダルと言う一定の面を踏むだけですから、ねじれとかそういった事がとても少ないのです。
やっぱりデコボコした所は、ちょっと辛いですが、かなり改善しています。
そこで発見した、高松の池釣り堀料金です。高いんだか安いんだかよくわかりませんが、パチンコよりは圧倒的に安いと思います。
その前に料金体系がよくわかりません。ヨシノボリは淡水系のハゼの仲間のようです。エビ・昆虫がよくわかりません。とりあえず入場料なのかと。日中でヌマエビを採るのは効率が悪いですから。やっぱり夜でしょう。
カメがいます。まあ本当に良く今まで育って来たねと言いたいのですが、一杯います。ミドリガメが。
食べれるのかな?
渡り鳥が来ています。今日はヒドリガモが見えました。カルガモと一緒にコイの餌をとっています。
カルガモはコイの餌を奪おうと、必至に攻撃していますが、多勢に無勢です。
正直な所、コイが怖くなる。
あの冬になると傍若無人なオスのオナガガモがよってきません。メスはよってくるのですが、やっぱりカルガモに圧倒されているようです。
さて今回見つけたナゾの鳥です。小振りのアヒルです。でもマガンかもしれません。でも解りません。
アヒルとオナガガモの不義の子かもしれません。さてどうなのでしょうか。
手術後3日目ですが、冷や汗をかかないようになってきました。