今日米を買いに行った。上田通りにある自家精米のおいしいお米屋さんだ。2キロでも嫌な顔一つせずに精米してくれる。奥さんは風邪を引いたらしく声がガラガラだった。いつものアキタコマチを頼んだら、ちょっと躊躇してあと少しだ、とつぶやいた。
そういえば新米の季節だが、アキタコマチは23年度産だ。24年度産のアキタコマチは脇に隠れていた。
アレっと思った。24年度産は23年度より40円も高いのだ。ここ数年の最安値が310円だった事を思えば。80円の値上がりになる。しかし今期の値上げは全く解らないものだった。
このお米屋さんは本当に真面目な人なのだが、どうもこの値上げには疑問があるらしい。だからアキタコマチの新米は隠していたのだ。いろいろ話しを聞いたら変な事になっているようだ。旦那さんも出て来た。
旦那さん曰く、全農が集荷量を確保するべく取引金額を値上げした。ただこの取引がチトめんどう。取引が成立した際の、全農が払う前渡し金を増額したのだ。ただ本来なら前渡金に対して実需に齟齬があった場合、後払い分が減額されるはずなのだが、どうなっているのか解らない。
小売りとしては仕入れ価格に反映させなければならないが、只でさえ米を食う人が減っているのに、このやり方だとだれもが幸せにならない。
日本国内の米の需要状態は低下している。最近パンに抜かれた事が報告されている。しかしせんべい等の米菓の米は逼迫状態だ。変なことが起きている。これはどうも補助金の問題らしい。米菓向きの米生産の補助金がないからこうなったようだ。
補助金精度が、実需にあわない生産を引き起こしている。
昨年度原発事故で、コメの需要供給が逼迫した。特に影響を受けたのが加工用と業務用だった。特に米菓とかの加工用は米値が上がりギリギリのになった。業務用も輸入を検討し、実際はじめた。
この状況、実はその前に全農は米の集荷の最大の大手でありながら、農協主体なので農民保護という訳の分からない宿命がある。しかしそれ故に農家を囲い込みしすぎる印象もあり、大変嫌われている。
今回の米値の値上がりは、本質的に良くない。
まず需要を冷やすだろう。特に納得するような、冷害とか不作みたいな状態ではない。今年は豊作だ。これが値上げに逆に作用する。いまの外食産業の動きから言っても危険だ。
次がもっと嫌な話しだ。全農が集荷量を維持するために値上げしたのだ。集荷手数料が減るのを怖れている。
確かに各農協や全農は統合やらリストラを続けて来た。確かに効率は上がって来ているようだ。だが今回の値上げは全く理解できない。集荷量を確保するための値上げであって、それで受益者が仕合せになる事ではない。
誰のために全農があるのか、下部組織の各農協があるのか、真剣に考えて欲しい。
一番嫌なのは農家から直接米を買える現代で、全農が相場をかく乱したあげくに、販売価格に転嫁する事だ。これは独占禁止法に抵触するのではないのか?全農は今でも最大の集荷量を誇っているはずだ。
東電とどこが違う?農家を相手にしているから全農はマシかもしれない。
まとめます。全農は日本最大の米の集荷団体で、各地域の農協の上部団体です。様々な事業がありますが、米の集荷業務が大きく、この手数料収入がバカになりません。それが米販売の自由化で、以前は一手に引き受けていたのが無くなります。しかし全国に張り巡らせた農協システムで維持してきましたが、最近では農家が直販する事が増え、集荷量が減少して来ています。そこで前渡金の増額で買い取り価格を値上げしたのですが、内部で処理しきれずに価格転嫁した、と言う事です。
私は、ここに需要が低迷しているのに更に低迷するような事をしたあげくに、他の集荷業者まで含めて最大の全農が値を釣り上げて集荷量を維持しようと言うのは、独占禁止法に抵触する可能性がある、と思います。
農家の保護育成の側面も解りますが、完璧にやり過ぎでしょう。
そういえば新米の季節だが、アキタコマチは23年度産だ。24年度産のアキタコマチは脇に隠れていた。
アレっと思った。24年度産は23年度より40円も高いのだ。ここ数年の最安値が310円だった事を思えば。80円の値上がりになる。しかし今期の値上げは全く解らないものだった。
このお米屋さんは本当に真面目な人なのだが、どうもこの値上げには疑問があるらしい。だからアキタコマチの新米は隠していたのだ。いろいろ話しを聞いたら変な事になっているようだ。旦那さんも出て来た。
旦那さん曰く、全農が集荷量を確保するべく取引金額を値上げした。ただこの取引がチトめんどう。取引が成立した際の、全農が払う前渡し金を増額したのだ。ただ本来なら前渡金に対して実需に齟齬があった場合、後払い分が減額されるはずなのだが、どうなっているのか解らない。
小売りとしては仕入れ価格に反映させなければならないが、只でさえ米を食う人が減っているのに、このやり方だとだれもが幸せにならない。
日本国内の米の需要状態は低下している。最近パンに抜かれた事が報告されている。しかしせんべい等の米菓の米は逼迫状態だ。変なことが起きている。これはどうも補助金の問題らしい。米菓向きの米生産の補助金がないからこうなったようだ。
補助金精度が、実需にあわない生産を引き起こしている。
昨年度原発事故で、コメの需要供給が逼迫した。特に影響を受けたのが加工用と業務用だった。特に米菓とかの加工用は米値が上がりギリギリのになった。業務用も輸入を検討し、実際はじめた。
この状況、実はその前に全農は米の集荷の最大の大手でありながら、農協主体なので農民保護という訳の分からない宿命がある。しかしそれ故に農家を囲い込みしすぎる印象もあり、大変嫌われている。
今回の米値の値上がりは、本質的に良くない。
まず需要を冷やすだろう。特に納得するような、冷害とか不作みたいな状態ではない。今年は豊作だ。これが値上げに逆に作用する。いまの外食産業の動きから言っても危険だ。
次がもっと嫌な話しだ。全農が集荷量を維持するために値上げしたのだ。集荷手数料が減るのを怖れている。
確かに各農協や全農は統合やらリストラを続けて来た。確かに効率は上がって来ているようだ。だが今回の値上げは全く理解できない。集荷量を確保するための値上げであって、それで受益者が仕合せになる事ではない。
誰のために全農があるのか、下部組織の各農協があるのか、真剣に考えて欲しい。
一番嫌なのは農家から直接米を買える現代で、全農が相場をかく乱したあげくに、販売価格に転嫁する事だ。これは独占禁止法に抵触するのではないのか?全農は今でも最大の集荷量を誇っているはずだ。
東電とどこが違う?農家を相手にしているから全農はマシかもしれない。
まとめます。全農は日本最大の米の集荷団体で、各地域の農協の上部団体です。様々な事業がありますが、米の集荷業務が大きく、この手数料収入がバカになりません。それが米販売の自由化で、以前は一手に引き受けていたのが無くなります。しかし全国に張り巡らせた農協システムで維持してきましたが、最近では農家が直販する事が増え、集荷量が減少して来ています。そこで前渡金の増額で買い取り価格を値上げしたのですが、内部で処理しきれずに価格転嫁した、と言う事です。
私は、ここに需要が低迷しているのに更に低迷するような事をしたあげくに、他の集荷業者まで含めて最大の全農が値を釣り上げて集荷量を維持しようと言うのは、独占禁止法に抵触する可能性がある、と思います。
農家の保護育成の側面も解りますが、完璧にやり過ぎでしょう。