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今日は真面目に仕事をした。幸い中の仕事だったが一日中雨だった。
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熱力学という学問領域がある。自動車のエンジンとか発電機とか、それこそ原子力発電とかが関わる領域の学問だ。そこに新たな法則が発見されたらしい。「一般の熱エンジンの効率とスピードに関する原理的限界の発見」という、慶應大学の齊藤圭司准教授と、東京大学の大学院生博士課程3年白石直人さん、学習院大学の田崎晴明教授の研究グループの成果だ。
中身を簡単に言えば、理論熱効率100%の熱機関では出力は0になるというもの。逆に言えばどのように工夫しても熱機関である限り、その熱機関の原理の理論効率100%でも出力は0になるというものだ。げんなりする内容なのだが、熱効率最大で出力最大のポイントがありそうだという経験値を、理論で示したわけで、画期的なのだが、わかりにくいよな。
ホント、エンタルピーとかエントロピーとか、ポンポコピーのポンポコナーみたいな双子のわけわからない理論を勉強させられて計算させられた身だから、こうもあっさり出てしまうと、すげーと冷めたように思ってしまう。
なお人類はまだこの「熱効率最大で出力最大のポイント」の熱機関を作っていない。多分作れないだろう。その意味で車のハイブリットシステムやガスタービンの廃熱を利用して蒸気を発せさせ別のタービンを回して発電させるコンバインドサイクル方式のように組み合わせ型の方に移行するだろう。その上地域熱供給のコージェネレーションシステムと合わせたシステムが要求されると思う。まあ未来は超小型溶融塩核分裂炉とコンバインドサイクルと、地域熱供給の組み合わせかな?
なお現在の原子炉の最大の問題はでかいのを作りすぎたこと。確かに大きい方が出力がデカいし効率がいいのだが、安全性を担保するのにシステムが複雑になりすぎた。小型溶融塩核分裂炉なんて将来の有望株だ。いや既存の技術でも原子力潜水艦の技術で十分なはずなのだが。原子炉の隣で人が住んでいるという現実は何なのだろうか。
まあこんなこと言ったら、人から呆れられるだけだろうね。
ただね、熱力学は別のことも示唆する。地球上の熱収支は一定である。もちろん太陽からのエネルギー量が大きいことは今も昔も変わらない。だが人類が無尽蔵のエネルギーを手に入れて地球上で使いまくったらどうなるのかという問題がある。これは理論的な限界値になるが、南極の氷がなくなるとか地軸が変わるとかというレベルではなく、空気が薄くなる。熱を宇宙に逃がすために物質ごと逃げてゆくのだ。SFで核戦争後の世界の荒廃というのがあるが、地球が一瞬太陽になってしまうのだから、大気がどこまで宇宙に逃げてゆくのか。熱で酸素は何かと結合してしまって、酸素がなくなっているかもしれない。
地球温暖化の問題を二酸化炭素や四塩化炭素やメタンの話にするのは簡単なのだが、そもそも熱効率をよくしないと話にならないのだ。理論的にはね。
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盛岡のさわや書店の「文庫X」を買って見た。実は買いたい本があったのだがタイトルから全部忘れていて、何だったっけと本棚を前にウロウロしてしまった。ウロウロしていても思い出せないし、それでは違う本を探しても見つけられない。何かしっくりこないのだ。さわやの怖いところは、そこにさりげなく欲しくなかった本ですごいのが目にとまるようにできているのだが、何か気分ではなく上田店から本店まで探したのだが、なぜか今読みたい本に出会えない。
そこで「文庫X」なのだが、実はこの本読みたかったのだ。真面目に本当にそうなのだ。私は小説が読めない人だ。だからできればノンフィクションのいいのを読みたいのだが、なかなかうまくいかない。理由は簡単で同時代だからだ。何となくわかっている気分になる近い話は、本の表紙とチラ読みで何だという気分になってしまう。そこがかなり難しい。特に、この本はもともとタイトルがセンセーショナルだった。そう言ったノンフィクションはだいたい片外しされてしまうもので、逆に敬遠してしまうのだ。
そしてこの話は結論がわかっている。全部未解決事件なのだ。実はタイトルはそこを狙っているのだが、そのあざとさが敬遠させたのだ。
だがね、この筆はいいよ。のめり込むようになるのを抑えつつ、購入後半分は読んでしまった。
読みたかったのだが、敬遠していた本だった。
ただ、ノンフィクションの売りにくさはよくわかる。
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風邪は少しぶり返した。