来年まであとわずかとなってしまいました。キンクロハジロも大慌て、なわけはない。高松の池は30日ということで例年より少ないとはいえ、家族連れが多くきています。彼らは池の鯉に餌をやろうとパンを持ってくるのですが、都会人の悲しさ、水温が低いと鯉が水面に上がってこないということを知らないようで、むざむざ水鳥に餌を取られてしまうわけです。
ですが水鳥としては食えるうちに食う、野生の鉄則です。鯉より先に食べてしまわなければいけません。
私としても鯉にやる餌としてこのところコメを使います。あっという間に沈むので水鳥たちにはなかなか食べにくいものです。特に大戦艦の白鳥は苦手です。首は長いけど潜れませんから。その上動きが若干鈍いので、高松の池駆逐艦・カルガモや軽巡洋艦・オナガガモが爆撃地点に集結しすぎて近づけなくなります。そこを無理やりやってくる白鳥もいるわけですが、駆逐艦に体当たり攻撃をかける戦艦というのも下品なものです。
あ、今日発見した。そういった下品な白鳥に「ジャイアン!」といえばなぜか諦めます。4次元ポケットで何かあの世界と通じているのでしょうか。
まあこういった戦艦たちに比べればキンクロハジロなんてちっぽけなもので補助船艇でしかないのですが、水中も得意ですからこいつらが困ったものです。コイより先にコメを潜って取ってしまいます。その上彼らの羽の隙間から出る空気や呼吸から出る泡で、水中に撹拌が起きて沈むべくコメがまた浮かんでくるのです。ジャイアンも焦らず待ってればコメは浮上してくるのです。まあそこは野生。待てませんな。
当ブログではキンクロハジロ一押しなので、こういった鯉に餌やりをするのを妨害されても仕方がないと思っております。
ということでピタパンを12センチ形を36枚焼いた。疲れた。
いつもは澄ましたたオシドリも、かゆいようです。
やっぱりオシドリのあの顔は、被り物なのかもしれない。疑惑が湧く。
ということで、喫茶響の3周年目突入パーティーにいってきました。ピタパンはそのためのものですね。いや食った。食った。ローストビーフ山のように食った。
最後に出たニュークロップのブラジルはすごかった。15アップの小さな豆がこんなパワーを持っているというのが不思議なくらいだ。
そういえば今日、正月用のコメを買ったのだがコメ屋の若旦那から「銀河の雫」はどうでしたかと聞かれた。岩手の新ブランド米の「銀河の雫」はうまいといえばうまい。だが最高のコシやひとめぼれに比べてどうなのかという感じがする。冷えたときに真価を発揮するような気もするが、コシ系なのは間違いがない。同じ価格だったら熊本の「もりのくまさん」の方がいいような気もするが、くまさんは年の当たり外れが大きい。
「そう3年前のクマさんは最高に美味しかった」若旦那はいう。「そう最高に美味しかった」私がいう。しばらく沈黙する。
「最高に美味しいのは間違いがなかったのだが、どう美味しかったかがいえない」「言葉が出ないうまさではなくて対応する言葉がない」「比較できない」「すべてにおいて美味しくて欠点がなかった」「しかし美味しいコメであった」とほぼ禅問答になる。美味しいのだが感動を比較す言葉がいかに少ないのかがよくわかる問答だった。
世界最大のコーヒー産地であるブラジルは、本当に何があるのかわからない。ブラジルで乾燥法がナチュラルというのを超えてストロングでリッチなのだ。その上イエローブルボンということで未成熟豆混入率が異常に高い豆である。
なおブラジルの手摘みはなぜか未成熟豆混入率が高い。理由はコーヒーの売買制度が確立された国で、人件費が高い。そして農園面積がでかい。さてこの条件であなたはどのランクを狙うのかだ。可能なかぎり手間暇省いて最高のランクにゆきたいわけだ。なので最終製品のカップテストが重要であとは全部割り切ったのがブラジルだ。どうゆうことか?最終消費者が満足すればいいのであって、コストから生産量は保持しなければいけなく、機械化できないところは一気に収穫とかそういったことになる。逆に市場評価が高い農園では、超強気の手抜きをできるわけだ。ただし収穫のみ。あとの処理は徹底していると思う。それは日本人には考えられないと思うが、それが単位がトンの世界だ。やれることとやれないことを分けないとどうしようもない。
ストロングでリッチでクリーンな酸の、泥が鮮やかに光るブラジルコーヒーがあるのだな。
そういえばブラジルとペルー国境沿いで、原住民が新発見されたようだ。日本最大の牧場を上回るコーヒー農園がある土地なのだ。知らないことはまだあるのだろう。国だって把握していないのだ。コーヒーだって日本位は伝わっていないものがいっぱいあるだろう。そういった意味でコーヒーハンターと称して頑張っている方々は、なぜブラジルを探さなかったのでしょうか。
コーヒーは苦味と酸味があるから言葉があるが、コメは本当に難しいな。