八月に入ってから30度以上の日はなかった。せいぜい29度台が二日、七日が29.9度でそれなりに暑かったが30度を超えるか超えないかは大きく違う。そして今日は33.6度を叩き出した。えらく暑かったが、風があったので日中はなんとか過ごせたが、その後の夜温がなかなか下がらない。おかげで平均気温が27.5度になってしまった。最低気温も23.6度と寝苦しい夜だった。そして今現在25.1度ある。
台風の影響で南風が吹き込んでいるのかもしれない。ひたすら暑い。ただ稲は嬉しそうだ。七月の好天とその後の気温が比較的高いことから、随分と草丈も高く生育もいい。ただお盆付近の出穂期のあたりの天気がよければ申し分ないのだが、そこが今の所怪しい感じになっている。
やっぱり太平洋高気圧が不明瞭すぎるのだ。
ということで泳いできたが、以前から不思議だったことが今日わかった。まあ裸ばっかり見るわけだからわかるわけだが。
どういった不思議かといえば、お年寄りのズボンはみんな腰高のものを履くということだ。腹が冷えなくていいとか、ボタンとかファスナーがないようにした方が楽だとか、色々考えられた。楽だという以外は決定的な答えではなかった。それではジャージはどうかといえば腰高に着るのだ。
体型にもよるのだが太っている人ほど目立たないが、痩せている人ほど目立つ。さてこの回答は?
歳をとると相対的に足が長くなる。この一点だった。どうゆうことかといえば歳をとると筋力がよわる。回復力が衰えるからまあ徐々にだが、日々の暮らしの中で上半身を鍛えるように使うことは少ない。足腰はそれなりに使うのでなかなか衰えない。
さて筋肉と骨の成長は関係がある。使わないと筋力は弱るが、骨も弱る。
そしてなのだが、歳をとると背が縮む。なぜかといえば軟骨がすり減ったりして徐々に短くなる。そしてあまり使わない部分から、骨も短くなってゆく。そして背骨を形成する骨が多いのと軟骨の数も多いことがある。上半身が少しづつ縮んでゆくのだ。すると結果として相対的に足が長くなる。ただある程度運動量が小さくなると当然足も短くなる。だが背骨の骨の数と関節の数から行けば、足の方が短くなりにくい。
だがこの条件で骨盤の大きさが変わらなければどうなるのか。板骨と言われる組織なのだが、頭蓋骨とか肩とか、骨盤がそうだ。これらの骨は成長が極めて遅いが、血液中のカルシウム濃度を一定にするための組織がない。体重を支えたりする重要部材なので、飢餓とかそういった影響がないようにしてあるのかもしれない。ただその中でも体重を支える骨盤は、変わりにくいと考えられる。
なので骨盤の大きさは歳を取ってもそんなに変わらないのではないのか?そう考えると疑問が氷解する。
ウエストラインは同じなのだが上半身が小さくなった結果、ズボンは腰高になる。痩せている人はそれが目立つが、太っている人は見た目のバランスが目立たないか、普段から体重というウエイトトレーニングになっているのか、それが目立たないということなのだろう。
歳をとると上半身が縮んで、相対的に足が長くなるが腰骨のサイズは変わらないので、ウエストサイズもそんなに変わらない。楽なパンツを選ぶ傾向から腰高のパンツを選ぶと考えられるが、そもそも骨盤のサイズが相対的に大きいままだから、腰高に見えてしまうのだろう。
ここで思うのだが、確かに健康的な老後を送るためには確かに運動は重要だ。いつまでも若く見えるようにするためには、上半身と体幹のトレーニングが欠かせないだろう。だがその状態でボケたらどうするのか。ボケ防止になると言われているがアルツハイマーとかだと効果がどの程度あるのか。
美しい老後の方法ってのも考えものだね。
水が引いて鮎釣りの人が戻ってきた。釣果はどうなのだろうか。
歳の取り方だけは考えてきたが、答えのなさに慄然とする。
あるのは受け入れることだけなのだ。