今日はデーターのバックアップの日だ。曇りだし夕方から雨の予報だし、一番時間のかかる仕事をするしかない。昨日は風呂釜の交換で一日中家にいなければいけなかったが、電気工事もあったのでパソコンでの作業は躊躇するものがあった。
まあ時間だけがかかる。DVDへのハードコピーだからそうなるのだが、長期保存のためのものだから低速で書き込む方が確実だ。
忙しいのか暇なのか全くわからない作業だ。とりあえず外出は控えめになる。
トランプさんがついにバノン氏を罷免した。ということでトランプさんの理論的な支柱はいなくなったわけだ。ただこの理論的な支柱といっても、アメリカが世界に及ぼした影響とか、アメリカが世界に働きかけて変革してきたこととかを一切無視するものだった。なので現実的にことを動かそうとすると様々な障害が起きてしまう。
確かにアファーマティブアクションを既得権益化させずにいつ終了させるかという問題はある。だがトランプさんやバノン氏はそれ以前にそういったことは廃止だったから、ことは厄介になる。
少し面白い記事があった。アメリカの農業の現実だ。エコノミストの記事のようだが日経ビジネスオンラインの有料記事になっている。タイトルは「農業に見る人手不足の実態」だ。
話を簡単にまとめると、現在アメリカでは農業従事者は02〜14年で20%減少したという試算がある。この人手不足のために収穫期の人手不足で3300億円が損失したという。
現実に農家は従業員宿舎を整備し、金融機関つまりATMとも割れるものを整備し、地域の公園や公民館の利用もできるようにしている。さらに不法移民問題のために一時就労のH2Bビザの拾得、つまりは弁護士費用まで払っての労働者の確保をしている。その上だが賃金も上昇しているようだ。00年には770円だった時給は、今や1400円になっている。カルフォルニア州だと2100円までゆくという。
メキシコ移民の壁がなくとも今やこういった状態だ。そしてメキシコはNAFTA以降工業が盛んになり、アメリカに出稼ぎにゆかなくとも良くなった。これがとても大きい。だがそれ以上に大きいのは、誰もが農業のきつさを知っているからだ。当然白人はここには来ない。
アメリカの最低賃金を上げるべきだという話はよく聞くが、農業の人件費の高さを考えると確かにそうなのだろう。
かつての貴族は領地を持っていた。だからどんなの金持ちでも一般への還元は忘れてはいけないことだった。祭りの主催とか、凶作の時の供出とかだ領地を守るために軍隊が必要だとか、それがあった。見えていた。
だが今の大金持ちは小国に匹敵する資産を持ちながら何もしていないように思える。それは資本主義ゆえのことだ。株主がいるからだ。
だが人手不足は大きい。そこでアメリカのIT業界ではまちづくりまで行なっている。それは正しい方向だが、かつての企業城下町の形成のような動きになっているというのがなんとも言えない。
責任を他人に押し付けた分裂かは、まあうまくいかないだろうね。