何年ぶりだろうか、墓参りにゆく。途中の高速道でトンネルの避難場所の掲示が巨大化していて驚いた。
その前に、トンネルに避難箇所があるということをどの程度人は知っているのだろうか。
弘前に着く。北部再開発ということで広大な平面をみる。ただその中にもよくわからない平面もある。ここが弘前の面白いところだ。
人が強いのだ。
ねぷたの骨組みがあった。今や鉄骨で組んでいたのか。
さてレンガ作りのりんご倉庫だか農産物倉庫だかの歴史的建造物だ。ここに奈良美智の巨大な犬がいたはずだ。
巨大な倉庫は犬小屋になってしまいました。これは残念なこと。
ただイタズラとかがあったのかな。この倉庫の前で伸びやかな姿を見せていたのがとても良かったのに残念だ。
よくわからない3階建ての建物。壊される予定のような感じ。ただこの建物の窓の大きさは実はすごい。どう設計してあるのだろうか。
五重の塔が見えてきました。
寄り道ばかりしています。5年ぶりの墓参りには後ろめたさしかありません。
弘南鉄道の弘前中央駅です。この佇まいは好きだな。
土手町にあった飲食店の建物なんですけど、まあ凝った作りと外観から見ていました。ここにパタゴニアが入ったのかと思ったのだが、どうもパタゴニアで検索しても出てこない。さて一時期はパタゴニアの店だったのだろうか。なんで看板が残っているのかはよくわからない。
一階はラーメン屋のようです。弘前は古い建物&新しい経営者という組み合わせが目立ちます。
京都の方々が陸奥の小京都を毛嫌いする風景。
でも私はこちらが自然だと思います。
墓参り終えて禅林街の中心へ。この一旦下がったところが城下町。手前に見える青と黄色の屋根のリヤカーが、秋田で言うところのババヘラアイス。人が集まるところには必ずいる。メロン味だと書いていた。帰りに買おうと思う。150円なり。
ちょっと脇に逸れて、忠魂碑です。巨大です。これが津軽。で、これは仏舎利塔でもあるというのも津軽。
禅林街は出城という位置付けがありまして、こうしてお城が見える位置にあります。その上お城も禅林街も高いところにあるというのがよくわかります。なお五重塔の新寺町のあたりも高いのですが、そこには川で分断されたところがあって、弘前のこの辺りは全部城です。
長勝寺も変わった寺です。正面がこれですから。
津軽公の菩提寺なので、人を集める必要のない作りになっています。というかとても古い作りです。
なお右にある鐘はえらく古いものなのですが、第2次世界大戦の時に金属供給ということで取り上げられそうなところ、当時の住職が埋めてしまったと言います。そして埋めた場所を忘れてしまって、つまり徹底的に秘密にした結果、本当に本人も忘れてしまったということのようで、後で発見するのにえらく苦労したと言われています。
まあ伝説ですね。
やっぱり長勝寺は一番高いところにあるのだなというのがよくわかる。
名物の、ババヘラアイスの店、意中の店の店主はかき氷を買いに行って不在だった。
禅林街の枡形のところにある、正進会館の屋根が潰れていた。歴史的な建造物だとは思うが、弘前にはこの程度がゴロゴロしすぎているので、保存が進まないのだろう。
まあその意味では、弘前で天窓の作りが明快なこの建物も、そろそろ引退時期かもしれない。
禅林街の脇で出会った謎の鎚道。何がナゾって、上に道路も線路もないから。
これって城郭の土塁なのだと改めて気がつく。
ウワサに聞いていたスターバックスの弘前公園前店だ。確か宣教師館だと思っていたら陸軍師団長の兵舎だったと言う。
登録有形文化財を店舗にした2軒目だと言うが、どうやって弘前市を口説き落としたのかわからない。有効利用ではあるが、地元の人たちが使えなかった時期を考えれば、何かやるせない。
お盆ということでえらく混んでいて、店を体感できなかった。真面目に場所が良すぎるというのはある。
どう行ったことかといえば、弘前市にはゾーニングという言葉がないのだが、このお城と官庁街は飲食店が極めて制限されているのだ。かつて弘前城が無法地帯だったのを徐々に収めて行って、つまり不法占拠の飲食店を減らして行ったというのがある。多分その名残だと思うが城の周りの飲食店は少ない。
そこに割り行ったスターバックスの功績は認めよう。でもオーバーキャパだ。店舗が小さすぎる。だがすぐそばにはいくらでも物件があるのが弘前だ。
まあ追手門はないな。
弘前の再開発は、その前に人が生きていたことが明確にわかる。これが見ていて楽しい。
目立つ建物いっぱい。
わけわかんない街角いっぱい。
わけわかんない看板もいいね。
寂れゆく土手町ですけど。城から来れば、城の作りがよくわかる斜面ですね。
こんな建物いっぱい、はもうすでにないのかな。
弘前出身者に、弘前のダンゴや饅頭はえらくうまいと言っていますが、弘前出身者は誰も理解していないというのが悲しいですね。で、その頂点に立つのが寿ヶ炉ですな。人口17万の弘前市で330円超の練り切りを作る和菓子屋です。
真面目にうまい。盛岡にはない。秋田にはあるかもしれないが、仙台の売茶翁とタメ張れると考えている。
その前に弘前の和菓子屋から洋菓子屋はこだわりの何かを感じる。大阪屋の饅頭は、絶妙だ。超名店がこの味このお値段というのが、弘前だ。
荒物屋が立派というのは盛岡もそうなのだが、一攫千金を狙ったアメリカのゴールドラッシュで一番儲けたのはスコップを売ったやつ、そしてリーバイスだ。
普遍的なことなのだろう。
弘前ではこの窓の大きさをどうするのかというのが、かつての課題だったと思う。
というか、その前に柱と障子の関係で建物を考えてはいる。それでもここまで窓の大きい建物はすごいと思う。
駅前に近いところで見つけた民家だが、この建物がどうできているのか。和洋折衷といえばそうだが、4つの棟が廊下で繋がれて増築されたようにしか見えない。
でもね、こう言った作りがすごい面白いんだね。中にいる人はどう暮らしていたのか、豊かなものを感じるのだね。
弘前といえば見栄の張り方なのだが、これも結構いい。
だからよくわからんものがある。
でもこれっていいな。閉じこもった街では何も進まない。
駅前にねぷたがあった。火が入ればこれは艶かしくなるのだが、陽の光ではよくわからない絵になってしまうのが、ねぷたの寂しいところだ。
左にあるのは煎餅屋のマークだ。ここだけ立体というのはどうかと思うが、祭りでは楽しいだろう
なおこの煎餅屋さんの煎餅は美味しと思う。でもな、てんこ盛りのトッピングは負の連鎖を生むぞ。
理解不能の味ではないし、多分美味しいだろう。
てんこ盛りのすごい駅弁だと思う。1200円以下でキチンとしている。
青森の何か凄まじいマーケッティングというのがえらく出たものだと思う。
戦い方がもうすでに違う次元に入ってしまっているようだ。
ということで、弘前を離れます。いえ秋田にはゆきませんよ。
リゾート白神の進化した車両を見て隔世を感じました。
とは言ってもかくせを感じたとかいたところで、なんとワープロがかくせを隔世と変換して来れない時代なのですね。
まあこの時代ではダじゃれが妥当なのだろう。
なお弘前は標準語も通じます。