雨が降ると何もすることがなくなる。部屋でもかだつければ良さそうなものだがそれすらも雨のせいにしてやる気がない。来るはずの荷物もあった。
アメリカの誘導ミサイル駆逐艦「ジョン・S・マケイン」の衝突事件だが、さすがにおかしいという声が上がっている。CNNは「「複数のレーダーシステムや通信設備を搭載し、甲板で万全の監視を行っていた米海軍の最新鋭駆逐艦が、なぜ低速で航行する3万トンの巨大船を見つけて回避できなかったのか」というごく当たり前のことを評論家が言っているのを伝えている。
ロイター/ニューズウイークは「米駆逐艦衝突、艦隊一時停止で太平洋での防衛が手薄に」という記事を載せている。
「米海軍の作戦部長ジョン・リチャードソン大将は8月21日、世界全域における全艦船の運用を一時停止するよう指示を出した。これは、太平洋海域において、2カ月余りの間に2度も艦船の衝突事故が起きたことを受けたものだ。横須賀基地に拠点を置く艦船の衝突事故としては、2017年に入って3度目となる。」
事故防止のために徹底した調査と訓練の見直しを含む処置で、一旦は一日だけの処置になると別な記事で出ていたが、実際は数ヶ月にかかる処置になる。
「アメリカではここ数年、防衛予算が削減されてきた。指揮官らによれば、訓練が削減され、メンテナンスが簡略化されたという。(中略)即応力にほころびができているのは、物資の流れが不安定だからだ。それは、メンテナンスの先送りを意味する」
この意味はオバマ政権下での軍事費削減だけではなく、追加予算を議会が承認しようとしなかったあの時代のことを指している。テクニカルデフォルトを引き起こしたりした結果、訓練等の短期予算も、艦艇のメンテナンスの中長期計画も実行しにくくなったからだ。
「連邦議会が迅速に防衛予算案を成立させられないとたいてい、「基本的なトレーニングが簡略化される」と、マクグラスは述べる。「運用上の必要性に迫られて、運航や航法に関する基本的な訓練を行うのが難しくなっていないか、検討する価値がある」」
共和党は、オバマケアにかかる国家負担や、自然保護予算などが問題であって軍事費を削減したのは、オバマ大統領の失敗だったというかもしれない。だが前政権から引き継いだアフガニスタンとイラクの軍事費はかさみ、その上でシリア問題も手をつけなければならなかった。南シナ海と北朝鮮が後手に回ったのは致し方がないところがある。ただ事実として軍事費ははるかに増大したのだ。しかし一般予算は共和党の抵抗で削減され続けてきたのは確かだ。
駆逐艦マケインは、タンカーを発見した時に一時的に操舵不能になっていたという記事があった。回復したが回避行動には間に合わなかったようだ。もしもこの記事が本当だとすれば、かなり深刻な事態だと思う。
なおこれらの船には最悪の事態では、港に拘留してイージスアショアとして機能させることが可能だ。電源は港から持ってきて、必要な動力はガスタービンエンジンで最低限動かせばいい。問題は日本の領海からアメリカが他国をミサイル攻撃するのを認められるのかということだ。
まあこれは難しすぎるが、もしも本当に危機的ならばそう言った使い方もあるよという話だ。
そうだ、これは朗報だ。国土交通省のXバンドレーダーシシテムXレインがついに盛岡に来た。どうゆうことかといえば、国土交通省は最近のゲリラ豪雨などの災害に対応して、河川・道路管理のために雨量を、いや雲の状況を直接観察するXバンドレーダー基地を各地に作って来た。ただX波は波長が短いので長距離の観察は難しい。なので観測地点を増やすしか方法がないが、予算上それは難しかった。気象庁は基本的に広範囲を計測するC波を使うが、盛岡は仙台・秋田・函館のレーダー基地の観測地域の限界に近いエリアにある。函館からのレーダーは八幡平や岩手山で遮られ、秋田のレーダーは奥羽山脈に遮られ、仙台のレーダーは少し遠いのだ。
一関にもできたのにの、盛岡の空白地帯には重要で、岩泉の災害もあった。絶対必要だ。できれば岩手山山頂とか姫神山山頂とかなんだけど、環境省が許さんからね。
国土交通省のXレインと気象庁のレーダーデーターが結合してできたのが、高解像度レーダーナウキャストなのだが、気象庁はデーターの蓄積がないと容易に動かないところがあって、このレーダーができたからと言ってすぐには気象情報に反映することはないと思う。だが、確実に豪雪予報とかが出せる様になるのだ。
盆地ゆえのレーダー観測が2000メーター以上の高さの雲しか観測できなかったが今後観測できる様になるのだ。とても素晴らしい。ぜひ農家はこのデーターを有効利用してもらいたい。あと天気予報の確度が確実に上がる。そこまで最短1年はかかると思うが、とにかく早く反映させてほしいものだ。
さて上空に向けると天気予報に使えるXバンドレーダーだが、どこかで聞いたことがないかな。THAADミサイルシステムの目だ。横に向く方か縦に向くかの違いでしかない。横に向くと突然現れた上空に向かう物体を高精度で発見できる。しかも波長が短いから高精度で速度も検出できる。何しろ雨つぶの大きさを見分けるのだ。それを縦に見ているのがXレインだ。で、横も見ていることは見ている。
データーの省庁間での相互利用等という意味でなかなかに奥深い。
岩手県上空を北朝鮮のミサイルが通過したからね。忘れているかと思うけど、確実にこれが今結実したのだよ。
荷物はついに来なかった。