台風が近づく中仕事です。午後1時から本格的に降り始めて夕方には結構な雨になりました。選挙はどうなったのでしょうか。
岩手県はあっさりと、階猛氏と小沢一郎氏と鈴木俊一氏で決まりです。階猛氏の昨日のあの「もう少しです」というあの言葉はなんだったのだろうかというブッチギリでした。盛岡市内の本町出身のあの方は旧市内でしか人気がないのかもしれません。そして盛岡旧市内の方々、周辺町村はあなた方を嫌っているというのはわかってほしいですね。比例区もあんまり代わり映えしません。岩手3区の投票率60%はすごいな。そしてですが小沢一郎氏は75歳で当選16回目。これで現在最高当選議員となりました。心臓病を持っていて奥さんに離婚を突きつけられたにもかかわらずこの強さ。今回の選挙でも裏で走り回っていたみたいですけど、結果として失敗。次に何を仕掛けるのでしょうか。ただもうそろそろお年でしょうと言いたい。小沢一郎一代記を早く読みたい。
全国平均の投票率が出ていませんが、50%台ならマシな選挙になったと言えるかもしれません。ただこれでいいのかというのはある。だが仕方がない。日経ビジネスオンラインで小田嶋氏が「政治は日常で話してはいけないタブーなのに、なんで選挙に行かなきゃいけないんだ」というのは正しいと思う。その上政治家は汚い、彼らに近づくことが穢れである。彼らは自分たちのためだけに仕事をしており、我々のことなんか一切興味がないのに、ああしてヘコヘコしていいことばかり言って結局なんにもしないしできない。それだったら自分たちだけで清く正しく生きましょう。そういった人たちが50%はいるのだ。
その50%から見たら家計・森友事件はどんなに情報が公開されていても、特に家計事件は徹底した公開制度で開かれていたのに、やっぱりお友達優先よねと、なってしまう。森友学園ではかなり忖度はあったと思う。ただ家計学園問題ではいまある獣医学科を拡充すればいいだけの話を、文科省が止めていたという事実の方が大きすぎて、特区制度まで使わないと獣医を増やせない事実の方がおかしいんであって、その上獣医の必要数を文科省は提示できなかったのだから、安倍首相の問題ではない。
ただ今の世の中がどこまで複雑なのかを理解するのはとても難しい。その複雑さに政府は対応している。そして制度があって公開されているのだが、複雑すぎて訳がわからない。この情報格差が大きすぎる問題は今でもある。審議会やその基礎データーは公開されているものも多いが、ネットからでもたどり着くのはちょっと疑問がある程度では、たどり着くことが困難なものだ。山から珍しい植物を探すようなものだ。一旦見つけると怒涛のごとく見つかるんだけどね。その上最近ではそうでもないんだけど、文学と言われる難解な言い回しで、つまり確実に言いたいことは言っているのだが、受け止め方によっては変わる玉虫色の言い方、特にはっきりと言って欲しい時に超難解に感じる言葉が多すぎる。かつての枝野氏の「直ちに影響がない」という言葉は大混乱を引き起こしたが、実はそのまんまの意味だった。
頭がいい人たちだけが、この難解な裏道を知っている。そう50%の人たちは考えている。まるでカフカの小説のようなものだ。それだったら最初っからかかわらない方がいい。行政が努力しても、その努力が胡散臭く見えてしまう。そう穢れている人たちだから。彼らは私らを搾取する対象で、税金を払ってくれる家畜にしか考えていない。人をそう扱える人たちとはかかわらない方が、正しい。その前に最初っから考えない方がいい。
つまり棄権率の多くは、現在の政治に対して、つまり政権ではなくて、しかも行政に対して必要がないという、コミュニタリアンとアナーキストの両面を持った集団だということだ。
浮動票という曖昧な言葉はもう終わったと思う。
大雨になった。これを書いている時点で、自民党は283議席の過半数以上をとった。公明党が少なくなったが29議席だ。これで与党が三分の二をとった訳だ。確実に自民党の大勝利になった。
だがね、50%は君らのことを嫌いなんだからね。無視しているわけではないからね。