口から飛び出たパスタは短い草の生えた土に転がった。
キ:「おっとっと。ゴメン、ゴメン」
キリストはパスタに謝ってからフッと息で土を弾き、愛しそうに口に入れた。
それを見ていたゲシュナムは少し真顔になった。
ゲ:「こうして食事をしているだけで、深い学びが出来ます」
キ:「ゲシュはん、学びなんてしなくていいんだぴょ~ん」
ブ:「ゲシュはんは、まだ人間社会の癖が抜けてねぇから仕方ねぇよ」
ゲ:「はぁ・・・解ってまんが、一応、ワイの役目があるようやし・・・」
理解されきれなかった超二大偉人の引出し。
どうやらゲシュナムはその紹介役でもあるようだ。
そもそも偉人が簡単に理解されるはずもない。
偉人も異人も変人も似たようなものらしい。
偉人の理解は未来で開かれる。
それは仕方が無いものだ。
ゲ:「料理する。いただく。生きていく。生き方。同じやなぁ・・・」
ブ:「何も難しい事ぁねぇぜ」
キ:「そうさ~♪愛こそ全て~♪」
ゲ:「キリちゃん、ずぅ~と同じ言葉を言ってたんやねぇ」
キ:「それしか~♪ないじゃん~♪」
それにしても・・・酷い声と酷い音程と酷い歌詞だった。
(本館は 「氣の空間・氣功療法院」