第二十一章(14)
合掌
真実不虚 故説般若波羅蜜多呪 即説呪曰
(この世の出来事は全部真実だと認めてくれよ。
嘘もデタラメも真実だぜ。
だから、お前ぇ等も真実の人間だ。
真実のケモノだし、真実の妖怪だぜ。
真実から外れた嘘なんて無ぇ。
大丈夫だ、この世にいるモノは皆同じだ。
全てを認めると、苦しみは取り除かれるように出来ている。
この呪を唱えると、全てを認められるようになる。
つまり、苦しみが無くなるってことだ。
それが、この般若の呪だ。
自分だけじゃ無ぇぞ。
誰かが唱えりゃいい。
心の中で唱えてもいい。
行いで示してもいい。
全てを認めるってことをよ。
今までアレコレ話してきたけど、忘れてもいいぜ。
空とか無とかの説明なんか、知りたいヤツだけでいい。
覚えるのは呪の部分だけだ。
短けぇから覚えられるはずだ。
実際に役に立つ経は少ねぇんだ。
ほとんどが理屈だからよ。
理屈は屁みたいなもんだ。
マトモに受ければ臭ぇ・・・。
だけど、この般若心経は役に立つぜ。
最後の呪の部分だけだけどな。
これからそれを教えるよ。
期待してもいいぜ)
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