水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・11」

2013-10-28 18:47:50 | Weblog



カルテ番号 あ・28 そしてプロローグ(11)

愛田恵子は長い間一人で生きていた。
同族がいることは直観でわかる。だが、探そうとは思わなかった。
たまたま風間陽水に会い、何故探そうと思わなかったのかが理解できる。
同時に、何故自分がこういう体質になったのか、という疑問も解けた。
風間陽水の話は腑に落ちるのだ。何の証拠も確証もなくても納得できる。

「最初から仕組まれていたのね」
「命あるモノが生まれた時からね。続くような仕組みがあって生まれた」
愛田恵子が背負っていた自分の体質の責任が下ろせたのだ。
力みは無いが、少しでも重いときもあったのだろう。
「偶然、たまたまアタシだったわけね」
「そう、ランダムが条件だから誰でも当たる可能性があった」
「選ばれたわけでも、他の能力があるわけでもなかった・・・よかったぁ」
そうして三年前の愛田恵子はあっさりと帰っていったのだ。

それからも時々は風間陽水の治療院に来る。
群れない、ネットワークを組まないという体質なのに来る。
陽水よりかなり年上なのだが、教えを乞うような時もある。
陽水も仕事柄、生命の謎については興味があるから歓迎する。
陽水は寂しがり屋ではない(長く生きる体質からの性格かもしれない)。
だが実際に生きた仲間がいる事は、それなりに助かる。




(登場する人物・組織・その他はフィックションです)


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