カルテ番号 い・5(3)
治療道を歩む治療師と治療院経営を歩む治療師がいる。
もちろん、良悪も適不適もない。人はそれぞれなのだ。
治療関係者は金儲けをしてはならない、なんていうのは道徳教の信者だ。
そして、信者は(自覚はないが)欺瞞と無知の道を歩く人だ。
政治家も官僚も坊さんも神父も医者も先生も、様々な人間なのだ。
立派から離れやすいという危険な職業なのだ。
立派でないのは、通常の国民の証でもある。国民も様々なのだ。
血のなせる業か、治療道を歩む治療家や医師も多い。
生命も病も回復法も、複雑で大きな相手だ。
だからマジメな医療関係者は常に自分の事以外で悩み迷う。
手さぐりで、真剣の上を素足で渡る作業だ。
そして、自分の体調管理の上に治療がある、と気付く。
逆な言い方なら、体調管理のできていない医療関係者は・・・それなりだ。
飯綱氏は研究熱心で行動力もある治療者だった。
身体に溜まった病の氣は、自分で見つけた山の森林内で浄化する。
それでも取りきれないモノが残る時がある。
それらの対処を探していた。そして風間陽水という治療師を知った。
陽水の方が年上だと知って驚いた。どう見ても年下としか思えない。
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
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