水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・119」

2014-02-13 19:35:37 | Weblog



カルテ番号 あ・28 3度目(3)

「種が絶滅の危機になった時、長寿は子孫を絶やさない為にあるのかと思ったら、違うのね」
陽水は笑った。
「他の生物の長寿族もそうだけど、むしろ子孫は残せないようですよ」
「人間の46歳からの発動は女性にとって妊娠は厳しいものね」
「長寿族の男性も子供は作れないみたいです。普通なら作れるのに」
「何の為の長寿族なのかしら。生物に一定割合でいるのなら・・・」

「知恵というか、情報なら残せますよ」
愛田恵子の目が開いた。
「そうか、村の何でも知っている長老の役目か」
陽水はまたも笑った。
「他の生物なら、その知恵は貴重で役にたつけど、人間はダメですね」
「そうなのよ。秘密結社じゃないけど長寿族は撲滅されてしまうわ。
人間は同じじゃないと嫉妬するから・・・」

今までも長寿族は殺されてきた。
中世の魔女狩りのように、異端な能力者は悪魔の手先とされたのだ。
他の国も日本も同じだ。権力者は恐れから殺した。
特に国を団結させる時は、個性を無くさせる方針で行政をする。
治める側よりも能力があってはいけないのだ。
国の方針に逆らったり、違う事を言ったりするのは異端とみなされる。
団結は戦争の準備に必要不可欠だからだ。
自由の国など作っては国は統治できないし、他にも攻める事ができない。


(登場する人物・組織・その他はフィックションです)


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