カルテ番号 あ・28 3度目(3)
「種が絶滅の危機になった時、長寿は子孫を絶やさない為にあるのかと思ったら、違うのね」
陽水は笑った。
「他の生物の長寿族もそうだけど、むしろ子孫は残せないようですよ」
「人間の46歳からの発動は女性にとって妊娠は厳しいものね」
「長寿族の男性も子供は作れないみたいです。普通なら作れるのに」
「何の為の長寿族なのかしら。生物に一定割合でいるのなら・・・」
「知恵というか、情報なら残せますよ」
愛田恵子の目が開いた。
「そうか、村の何でも知っている長老の役目か」
陽水はまたも笑った。
「他の生物なら、その知恵は貴重で役にたつけど、人間はダメですね」
「そうなのよ。秘密結社じゃないけど長寿族は撲滅されてしまうわ。
人間は同じじゃないと嫉妬するから・・・」
今までも長寿族は殺されてきた。
中世の魔女狩りのように、異端な能力者は悪魔の手先とされたのだ。
他の国も日本も同じだ。権力者は恐れから殺した。
特に国を団結させる時は、個性を無くさせる方針で行政をする。
治める側よりも能力があってはいけないのだ。
国の方針に逆らったり、違う事を言ったりするのは異端とみなされる。
団結は戦争の準備に必要不可欠だからだ。
自由の国など作っては国は統治できないし、他にも攻める事ができない。
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します。
ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して
18年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始