カルテ番号 こ・2(9)
小泉武雄は癌が残っている、と思っていた。
医者は大丈夫と言ったが、その雰囲気が揺らいでいた。
嘘を言っているのではなく、確証がもてないのだろう。
風間陽水は残っていると言った。
その雰囲気は気負いも何もなく、信じられると感じた。
「その、癌の氣というのは取れるのですか?」
「取れば、取れますよ」
変な事を言う人だと思った。
残しておきたい人などいるものか。
いずれにしても、まだ目に見えない。信用するか、しないかの問題だ。
見えるような大きさになれば、それは困る。
「そんなもの、早く取ってほしいのですがね」
「私は手伝いますが、取るのは本人ですから・・・」
また意味がわからない事を言い出した。
そんな見えないモノが取れるとしたら、氣功師だけだろう。
そんな風に思っていたら、何だか肺が痛くなってきた。
風間陽水は手を軽く当てているだけなのだが。
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
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