「迷言」の章・328
誰かの名言や格言のパクリです。
【樫だけが樹ではない。
バラだけが花ではない。
多くのつつましい富が、この世を豊かにしてくれている】
むしろ、つつましいモノが無ければ、素晴らしいモノと気づかない。
その、つつましいモノこそが富というものなのだ。
人も同じだろう。
目立つ人は、多くのつつましい人がいてこそ成り立つ。
つつましい人こそが、立派な人でもある。
嘗て宮沢賢治という人が言った。
つつましい人が理想だと。
そういう人に、私はなりたい、と。
気づき、理解しているからこその言葉だ。
決して、謙虚で言ったわけではない。
理想を語ったのだ。
ただ、その事を理解してくれる人が少なかった。
宮沢賢治は、謙虚な立派な人だと、勝手に評価された。
そんなことは、望んでなかったのに。
人からは、デクノボーと呼ばれる。
そういう人に、本当になりたかったのだ。
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