『電脳会議』Vol.173(技術評論社)によりますとFirefox OS の「これまで」と「これから」についての解説がありました。
Firefoxの OS は認知度が低いですが、ルーツはブラウザのNetscapeに遡るのですね。
インターネットにつないだホームページとやらを初めて会社の情報機器部門で見せてもらった時のブラウザはNの文字も印象的なNetscapeでした。その後、自宅でのPCには有償で購入したNetscape、Mosaic、それに無料のIE(Internet Explorer)のブラウザが同居。それぞれを比較して楽しんだものでした。バージョンはいずれも2.0台でしたね。自分でホームページを作るようになり3つの中ではどのブラウザが優れているか自己流でテスト。結果はNetscapeの再現力が一番だったと実感したものでした。
オープンソース(自由開放)のFirefox
ブラウザ戦争ではIEが勝ち残りました。しばらくして負けたNetscapeは非営利団体のMozilla Foundationの下で新しく完全オープンソースにして「Mozilla Firefox」として再出発したのでした。しかし新興勢力のGoogle Chromeの大躍進もあり、他社に与えたオープンソース思考の功績こそあったもののFirefox自体の伸長には至りませんでした。
パソコンからスマホ、タブレットに流れが変わってきた今日、主戦場はIoT(Internet of Things)と称される通信機器に変わりつつあります。ちなみにスマホのNexus5のOSはFirefoxです。IoT市場でのOSはそれ以外にChrome 、Android 、iOS、webOSなどがひしめく激戦地。果たしてFirefox OSはどのように勢力圏を作って行くことができるのか。政党政治と同じで独裁、寡占状態は良くありませんね。複数のOSがフェアに競い合うことが成長につながると思います。Netscapeへの思い入れが強いオールドファンの一人としては、オープンな思考のFirefox OSに声援をおくります。
Firefox OS 【決定版】 開発ガイドブック | |
村岡正和、藪下正美、山本裕輔 著 | |
技術評論社 |
山崎ハコ - 横浜ホンキートンク・ブルース