水野龍哉著『移民の詩』(2016年2月発行)を読みました。
移民の詩(うた)とありますがポエムではなく取材記事(エッセイ)です。
帯のメッセージは「この町の元気の素はなんだ!?“多文化共生”の道が日系ブラジル人と地域住民との25年交流からみえてくる」なかなか深層にフォーカスした良書でした。
時々手にしていたフリーペーパーの『Bem-vinto!ブラジル街』誌のことが書かれていて興味を引きました。「演歌を聞いてブラジルを想う」と発行人の平野勇パウロさん。サンパウロ生まれで日系三世のパウロさんは10歳で大泉の小学校に編入その後、京都外大のブラジルポルトガル語学科を卒業し難関なサンパウロ大学に逆留学。日伯両文化を苦労して体験、30歳のときに『Bem-vinto!ブラジル街』誌を発刊したといいます。同誌の生い立ちを知り親しみが増しました。
大泉町長についての記述もかなりありました。「共生目指す町にふさわしい切り込み隊長」と評しています。
日本人との交流を希望するブラジル人は75%、しかしその逆は10%。まだまだ大泉町といえども課題はありそうですね。何だが急にポルトガル語を学びたくなりNHKの『ポルトガル語講座』のテキストを買ってしまいました。
【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔
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移民の詩 大泉ブラジルタウン物語 |
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