東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形 つれづれ

昔あった東京の人形を東京の土で、、、、

今戸焼⑩ 紅塗り?の手あぶり(橋本三治郎作)

2010-04-13 18:35:51 | 今戸焼(浅草 隅田川)

2007_0101_000000p1010287 手あぶり火鉢です。陶印があり「對歐斎」「橋本三治郎」とあります。丸い形、よく磨きあげて、べんがらを混ぜた漆で仕上げた感じのつや。蓋付になっていて、口をあけたような曲線が楽しいです。胴には桜の花やつぼみがところどころ刻まれていて(印押し?)またラーメン模様のような帯も刻まれています。結構手の込んだ造りで、今戸焼でも上手なものなんでしょうか?「橋本三治郎」については、先の「真塗りの紅鉢型土風炉」のところでも触れましたが、代々世襲した名前のようですが、どれが何代目の作なのか知りたいものです。

「桜=隅田川」という趣向なのかわかりませんが、桜の花の陰刻のある今戸焼の他の器物についても記事でとりあげていますのでお時間ありましたらご覧ください。

隅田川の灰器(白井善次郎作)→

炉台(橋本三治郎作)→

紅塗りの手あぶり(白井半七作)→


今戸焼⑨ みがきの香合(白井善次郎作)

2010-04-13 18:19:27 | 今戸焼(浅草 隅田川)

2007_0101_000000p1010291 まん丸で卵の殻のようにすべすべの地肌に沈線が大胆に入った形。陶印があり「白井善次郎」の作です。「白磨き」のあと黒鉛を刷り込んで焼いたのか、霞のような斑。一般的には「雲華」(うんげ)という仕上げなのではないでしょうか?今戸焼ではどんな呼び方をしたのでしょうか?蓋をあけると底のところだけ黄色い釉薬が施されています。単純のようで、結構技術がいるんでしょうね。結構モダンな感じもしますね。


お気に入りの風景④

2010-04-13 17:58:12 | ご近所

009 岩槻街道に沿って南下すると、埼京線と交差するところまでいい感じの家並みが揃っていたけれど、道路拡張でもう歯抜け状態になってきている。この家は六差路にあって奇妙な形(段々切られていった?)で好きです。正面はお店の造りで、子供の頃は何か食べ物を商っていてような気がする。左隣に有名だった「大久保酒場」がありました。向かいに山道を登っていくと私も氏子である香取神社の方向。辛うじてまだ懐かしい雰囲気が残っている。それに西口は、昔から東口より緑が多くて羨ましかった。まだ線路が高架になるまでは踏切を渡って反対側へ行くのはそんなに楽ではなかった。開かずの踏切というのが008 たくさんあった。クワガタも捕れたし、どんぐり拾いもした。今はしないけれどお金がなくても古都探索ごっこのような気分で散歩をしていました。007


お気に入りの風景③

2010-04-13 17:39:49 | ご近所

005 赤羽駅西口、日光御成街道(岩槻街道)に面した池田屋酒店。静勝寺の石段に向かう通りとの四辻にあります。昔はたくさんの古めかしい店が立ち並んでいて業種も様々あったけれど、道路拡張のため取り壊しになったりして真新しいマンションやアパートが増えてきました。その中でまだ昔の佇まいを残しているお店。本当かどうかわからないけれど、やはり赤羽に生まれ育った母の話では、ここも昔はお酒を造っていたというんですが、、、?私はあんまりお酒を買わない(というかお茶党です。)ので、この店での買い物はそんなに多くありません。酒粕を煮て飲むのは子供の時から好きなので、ここで買うのは酒粕くらい。中に入って買うひととき、昔の懐かしい雰囲気に浸ることができます。この辺りは「小川さん」という名字の家が多く、古くから店をやっている所が多かったです。同じ道沿いに「小川屋酒店」ていう店もありました。(まだあるか?)


今戸神社の狛犬銘文(云型)

2010-04-13 10:13:42 | 今戸焼(浅草 隅田川)

P1010273 ●云型狛犬(正面向かって左)

(右側面) 

(裏面) 世  話  人(連名の上に横書き)

金沢喜太郎 熊田半右衛門 福井多左衛門 鈴木三左衛門 富田源次郎 

岡田源七 大春宗八 岩井源右衛門 鹿田久八 吉岡金兵衛 梅田市右衛門

焙烙 屋中

(左側面)

永嶋住之吉 白井半七 大春竹次良 鈴木次五郎 鈴木千代蔵 木村助□□ 橋本鉄五良 深谷吉□□□  吉田新次郎 

(正面)

                                                     (横書き・左←右) 作 門 衛 右 竹 田 岡

※(横書き)としてある部分以外は当然縦書きで、連名はひとり一行で刻まれていて、右から左の順で刻まれています。

阿型の狛犬の台座銘文はこちら→


今戸神社の狛犬銘文(阿型)

2010-04-13 09:36:26 | 今戸焼(浅草 隅田川)

P1010274 今戸神社(旧・今戸八幡)に残る狛犬一対。今戸焼工人によって寄進されたもので、基壇に刻まれた名前は、当時の工人さんたちを偲ぶものとして大変貴重です。

●阿型狛犬(正面向かって右)

(左側面) 

(裏面) 當町火鉢屋中

白井善次郎 松本甚三郎 吉川久次郎 橋本三次郎 橋本金五郎 吉川長助 �叩田新兵衛 宇田川音八 永嶋金次郎 岩本新五郎 深谷惣七 森仁平次 町田亀次郎 井上米次郎 小泉瀧次郎 柳澤儀八郎 上田八五郎 

土器屋

岩本多郎吉 宮川助三郎 川嶋佐吉 

(右側面)

 宝暦二壬申年                                                         

再興

  文政五年

壬午八月吉辰

  本多五郎兵衛忠廣

石工

 淺草新堀

 小松屋 右兵衛門作

(正面)

 淺草

 新堀

 (横書き・左←右) 作 門 衛 右 竹 田 岡

※(横書き)としてある部分以外は当然縦書きで、連名はひとり一行で刻まれていて、右から左の順で刻まれています。

云型の狛犬の台座銘文はこちら→