「寿ミ田川」の陶印があり、今戸焼の7世白井半七の作だと思います。へら彫り或いは押し印で都鳥が水面にいろいろな姿で描かれています。
7代目白井半七は関東大震災に被災し、その後招かれて関西に移住して開窯した人ですが。「寿ミ田川」の陶印は今戸で製作していた時代のものだと思われます。
手にとってみて、握ってみてなじんでくるようなやさしい歪みというのか、温かみのある形が好きです。土はやはり東京の土ではないようですが、真っ白という感じでもなく、時代がついたためなのかわかりませんが、ざっくりとした風合いに感じられる徳利。こういうのでお酒を呑むとおいしいかも。
黄色みを帯びた釉薬の色も渋くて好きです。
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