東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形 つれづれ

昔あった東京の人形を東京の土で、、、、

小さな鳩笛

2020-08-21 01:34:02 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 一昨日初日を迎えまして、その前日までの緊張感が一時的に解けたようになり、脚が痛い、腰が痛いなど普段の体感が戻ってきていますが、2週間の会期中、事前に出品予定として提出している種類と数の範囲内で追加して出していきたいと思っています。何種類かまとめてから運ぶことが理想ですが、それには時間がかかりますから、一種類づつでも早くならべるほうがよいかとも考えてます。大きい鳩笛一点はすでに会場に並べましたが、小さいほうの鳩笛の色塗りは今やっているところです。

 これらの小さい鳩笛のモデリングは、明治の太政官令によって人形や玩具への有毒な色剤の使用が禁止されるまで盛んに作られていた鉛の透明釉による施釉の鳩笛を意識したものなのですが、釉薬の実験が未だ万全ではないので、暫定的に大きな鳩笛の配色に似た感じで昨年塗ってみたところ、面白いと言ってくださる方がいらしたので、今回もそのような感じで塗っています。下地に胡粉を塗ってあるのは、最後の生粋の今戸人形の作者だった尾張屋・金澤春吉翁(明治元年〜昭和19年)がお作りになっていた愛宕神社で授与されていた鳩の彩色のイメージの記憶で塗ったもので案外比べてみると違うかもしれませんが、こんな感じではなかったか?というところです。愛宕神社の鳩は鳩笛仕立てではなく、ガラの土玉も入っていないムクの姿ですが、その配色のイメージの記憶です。
追記 14:30丸善にこれらの鳩笛運んできました。