現在のところ、招き猫の最古の姿だとか招き猫の起源や元祖だとか言われている丸〆猫についてこれまで記事に採り上げてきましたが、今から11年前に放映された番組がありますので、動画のほうが簡単に概要を知っていただけると思います。
ただ、自分の姿が映っておりまして、自分で言うのも何ですが、かなり不気味です。人から「妖怪人間ベム・ベロ」とか「ロッキーホラーショウ」とか言われたことがありますが、納得というか、、、。
11年前のことなので、時間の推移のなかで色々と身辺の変化があります。
番組中に出ていらっしゃるHさんは今戸人形の古い愛好家で色々お世話になりましたが、お亡くなりになられました。さびしい限りです。戦時中、蒐集された尾張屋さんの今戸の土人形を湯島の天神下の防空壕に保管されていたのが、湿気で色が飛んでしまい、戦後今戸の白井さんにそれを預けて、土人形作りを促された方です。
私の仕事場はこの間引っ越しましたし、今ではマイ焼成窯が自宅にあるなど、状況も変わりました。
一本の番組ですが、①と②に分けてあります。全編で24分くらいです。
お時間ありましたらご覧ください。
↑クリックすると再生ページへ。続き(丸〆猫を探して②)は同じページの関連動画リストにあります。
絶えてしまいそうな伝統技術(?)を、一人の力で復元されるなんて・・・・どれだけ、時間を使われたことかと感心するのみでした。
H田さんが亡くなられたのは残念ですね。番組の時点で、かなりご高齢だったので、仕方ないですが。
今度は、いまどき人形さんの弟子になる方が出現すれば良いですね!!
あの時点では「丸〆猫」は過去の産物とか幻の招き猫と言われていたので、再現してみるということはそれなりに意味があるのでは、、、と思って作ったのですが、、、、。
傍から見れば、何やっているんだろう???という人もあるかと思いますが、世の中こういう人間もいても、、と一人で思ったりしています。Hさんにはひとかたならないお世話をいただき、作ったものを観ていただいて、ご指南いただくのが楽しみでした。その昔、錺(かざり)職人をしていらっしゃって、鞴(ふいご)と使って仕事をされていたそうです。昔のいろいろなお話をご存じで、その一部だけでも聴くことができたのは幸いでした。