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【現地最新情報】南畑ダム貯水率35%、県内最低 五ケ山ダム満水位超(1月18日更新)

2020-01-15 09:25:00 | 五ケ山ダム

先週末、久しぶりに五ケ山へ出かけた。ダム状況など確認するためだったが、南畑ダムの水位が予想以上に低いのに驚いた。昨年8月豪雨で満タンになっていたが、ここまで低くなっているとは思わなかった。昨年秋以降、少雨が続いている上、五ケ山ダムからの流入量が制限されているからだろうか。一方の五ケ山ダムは超満タン。常時満水位を約2m超え、洪水時最高水位まで約4mのところを維持していた。これは昨年8月豪雨後の水位とほぼ同じである。ふりかえってみると、ここ数年は豪雨と少雨の繰り返しで、梅雨や台風による豪雨でしか水を確保できない状態が続いている。同時に災害と隣りあわせな状況も続いており、西日本豪雨の際は、五ケ山ダムの水位が数時間で6m上昇するようなこともあった。果たして、このふたつのダム、今年はどうなるのか。

ところで、昨日の西日本新聞に、災害の要因のひとつとなっている「線状降水帯」について、発生場所を事前に予測することで災害の軽減につなげようとする試みが紹介されていた。線状降水帯の発生を高精度で予測、その情報を自治体に提供するシステムの実用化を目指し、防災科学技術研究所と福岡大学が九州で実証実験に乗り出すという。具体的には、今年の梅雨までに、福岡大学が水蒸気を観測する機器「水蒸気ライダー」を長崎県と鹿児島県に設置。その観測データを基に、線状降水帯が12時間後に発生する可能性が高い地域を5キロの精度で予測し、情報を自治体に通知して早期避難につなげる。21年には、地上デジタル放送の電波を利用した水蒸気観測機器も導入し、観測網を強化するという。ちなみに、設置場所が九州なのは、線状降水帯の発生率が高いからだと。

それにしても、今年の冬は昨年以上に雪が降らない。温暖化がますます進んでいるのだろうか。昨日、気象庁が発表した2週間気温予報によると、北海道を除くすべての地域が平年より「高く」、特に西日本や九州は「かなり高い」となっている。この暖かさがのちにどう影響することになるのか、今から心配になる。もうこれ以上、災害は起きてほしくないが。

 

撮影日:2020.1.10

南畑ダムの貯水率はおよそ35% 県内で一番低い

 

 

こちらは昨年1月12日 貯水率は約17%にまで落ち込んでいた

 

 

 

五ケ山ダム 目いっぱい貯めこんでおいて、南畑ダムの貯水率が3割を下回ると放流がはじまるのかな(これまでのデータで予測)

 

 

 

 

ビオトープも沈みかけている そもそもつくる必要があったの?

 

  

こちらは昨年1月12日の様子 

 

 

 

現在の貯水位は約409m、洪水時最高水位まであと約4m (時間の都合で五ケ山クロスベースから撮影)

 

 

 

 

地図が真っ赤、、 

 

 

 

《追記》

本日のフランス通信社の報道によると、2019年の海洋の海水温が観測史上群を抜いて最も高かったことが明らかになったという。世界中の専門家で構成された研究チームが、昨日発表した論文によって明らかになった。それによると、人為的な温室効果ガス排出による海洋温暖化の進行ペースがますます速くなっており、地球の気候に破滅的な影響が及ぶおそれがあるという。執筆者の一人、米ペンシルベニア州立大学のマイケル・マン氏は「海水温の上昇は蒸発量の増加を意味する。その結果として降雨量が増加、大気における蒸発の需要も増える。これは次に大陸の乾燥を引き起こす。大陸の乾燥は、南米アマゾンから米カリフォルニア州や豪州、北極圏までに及ぶ地域で最近発生している森林火災の背景にある主要な要因の一つだ」と。なんとも恐ろしいことになってきた、、

ひまわりリアルタイム画像を見てみると、、地球が赤い、、(1.17)

 

 

《関連記事》

「線状降水帯」水蒸気で予測 防災科研など、九州で実証実験へ (西日本新聞 2020.1.14) 

2019年の海水温、記録史上最高 国際研究( AFPBB News 2020.1.15)

九州、なぜ初雪降らないの? 111年ぶり記録更新か(西日本新聞 2020.1.18) 

 

《関連資料》

福岡県主要ダム貯水状況

福岡県河川防災情報

気象庁・2週間気温予報