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【新型肺炎】福岡市、子どもを守れるか~「留守家庭子ども会」

2020-02-29 16:09:00 | 新型コロナ

新型コロナウイルスの感染拡大で、安倍首相は27日、突然、全国の小中学校などの臨時休校を要請した。ところが、その翌日(28日)、衆議院財務金融委員会で、全国への休校要請について、「基本的な考え方として示した。各学校、地域で柔軟にご判断頂きたい」と転換、責任を自治体へ丸投げした。こういう人物がリーダーであることが、日本にとってどれだけ不幸なことか。今、多くの国民が危険に晒されている。にもかかわらず、毎晩、会食三昧の挙句、それのどこが悪いのかと開き直る始末。いずれ天罰が下るに違いない。

突然の首相の休校要請に、全国の学校現場は大混乱している。とりわけ、共働きやひとり親家庭の子どもたちの対応が問題となっている。そうした中、高島市長は安倍首相の呼びかけに即座に応じ、福岡市は「留守家庭子ども会」で対応する発表した。留守家庭子ども会とは、放課後、共働きやひとり親家庭の小学生を預かっているもので、市が委託した委員会で運営されている。市内144小学校のうち139校の小学校内に設置され、昨年4月現在、入会児童数は約1万7千人。主に、支援員と呼ばれる人によって支えられている。

高島市長のブログによると、開設時間は朝8時から19時まで、事前登録のある1〜6年生が対象だが、今回は特別に臨時登録を受け付けるという。人数が多い場合、子どもが狭い部屋に密集しないよう、学校の教室を使う。毎朝検温を行い、発熱や風邪の諸症状がある場合は家庭で休養してもらうという。スタッフについては、支援員のほかに先生に協力をお願いするという。これで安心だと言わんばかりだが、現場の支援員からは不安の声が上がっている。それもそうだろう、これまでとは違うレベルの数になるだろうし、毎日検温をして子ども達の様子を見るのは並大抵ではない。看護師ならともかく、素人がどこまで安全に熟せるのか。通常の学校生活よりかえってリスクは高いのでは。と思っていたところ、今朝の西日本新聞記事で専門家から学童保育の感染リスクの危険性が指摘されていた。その上、厄介なことに今、福岡県では「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎」感染が警報レベルになっている。これは細菌による感染症で子どもがかかることが多く、発症すると発熱、咽頭痛、舌がイチゴのように腫れるという。

安倍首相の突然の休校要請に子どものリスクはさらに高くなったといえるのではないか。根拠も示さず、場当たりで国中が混乱している。今日夕方午後6時から会見をするらしいが、そもそも、どうして2日後に会見をするのか。わけがわからない。

 

 

国からの通達 臨時休業?  (写真:高島市長公式ブログより)

 

 

 

 

4月、無事に新学期が迎えれますように、、

 

 

 

《関連記事》

「支援員足りるか」「感染予防万全か」 学童保育関係者から悲鳴 (西日本新聞 2020.2.29)

安倍首相の「丸投げ」全国休校要請に国民混乱広がる(日刊スポーツ 2020.2.28)

 

《関連資料》

福岡市HP。留守家庭子ども会とは

福岡県HP。福岡県感染症発生動向調査週報について