ついに日本製ワクチンの目処が立った。塩野義製薬は28日、開発中の新型コロナウイルスワクチンについて、年末までに最大6000万人分の生産体制が整うとの見通しを明らかにした。3000万人分を目指していたが、これまでの臨床試験(治験)で、1人当たりの投与量を抑えて倍の人数に接種できる可能性が出てきたという。
同社は昨年12月から国内で第1・第2段階の治験を開始し、214例の結果の解析を進めていたという。今後、国内で1000例規模の追加試験を検討しており、一定の有効性や安全性を確認した上で、発売後に再確認を行う条件付きで早期承認を国から受けられれば、年内にも提供が可能になる見通しだという。
塩野義のワクチンは、「遺伝子組み換えタンパクワクチン」と呼ばれる。これは、ウイルスの遺伝子情報を基に、昆虫細胞を使って人工的にタンパク質を培養(抗原タンパクを発現)し、精製後に人間に投与するもの。mRNAワクチン(ファイザー製やモデルナ製)のように、遺伝子情報そのものを人間に投与し、体内で抗原タンパクを合成させるようなものではない。そのため開発には時間を要したが、インフルエンザ予防ワクチンをはじめ、複数の製品がその効果と安全性を基に承認・実用化されるなど確立された技術なのだ。さらに、塩野義は、変異ウイルスに対応するワクチンの開発も進めているという。今後に期待したい。
まさに継続は力なり これでようやく安心して接種できる、、
話は逸れるけど、ミュージックフェアー(1964年放送開始)も長いな。
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・塩野義、ワクチン6000万人分 年内にも生産体制―新型コロナ(時事ドットコム 2021.6.28)
《参考資料》
・シオノギHP。遺伝子組み換えタンパクワクチンの開発(2021.614)