山陽小野田市の銘菓「せめんだる」が、田舎の食パン屋さん「安都佐」で、4月19日、復活することになった。せめんだるは、たるの形をしたもなかにセメントに見立てたあんを詰めた和菓子。かつて小野田で製造されたセメントがたるに詰められ、小野田港から全国津々浦々に運ばれていたことに由来している。1952年(昭和27)年に誕生し、長年愛されてきたが、一昨年、製造していた会社(つねまつ菓子舗)の倒産とともに姿を消してしまっていた。
実は、「せめんだる」には思い出がある。そもそもこのような和菓子があることは全く知らなかった。10年前、父が入院していた急性期病院の臨床工学技士の方が、転院後(終末期の病院)に父を見舞って下さった時に頂いたのが、せめんだるだった。すでに父は意識がなく、食べることも話すこともできなかったが。あの時のせめんだるの箱は(捨てられず)、仏壇の中に納めてある。
先週、安都佐にパンを買いに行くと、「せめんだる」のポスターが掲げてあった。2月頃、せんめだる復活のニュースが流れていたので、もしかすると安都佐(社会福祉法人健仁会)が手掛けるのではと思っていたが、予想は的中した。スタッフの方に話を伺うと、あんこ作りが大変だったとのことだった。その日もカウンターの後ろにある厨房であんこの試作中だった。気になる、お味のほうは、、(続く)
《4月14日記》
極みの食パン「安都佐」に掲げてあったポスター(4月9日撮影)
※許可を得て撮影しています。
厚狭で「せめんだる」復活!(4月9日撮影)
《復刻せめんだる 5月3日更新》
というわけで、、復刻せめんだるゲット!
お味のほうは、、
あんこはまろやかな甘さ。
個人的には、元祖せんめんだるあんこの独特な甘さが好きだった。
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