SNS上では、インフルエンザへの関心はあまり高くないように感じるが、個人的には、インフルエンザには格別な思いがある。というのも、5年前の今日(2018年1月16日)、インフルエンザに罹ったその日に義父が肺炎で亡くなったからである。具合が悪く、病院のベッドに横たわっていた時、訃報が入った。そのため私だけが最後のお別れができなかった。あの時、精神的なショックが重なったこともあって、突然声が出なくなった。声を出そうとしても出ない、初めての経験だった。症状は2週間程で治まったが、体調不良は2ヵ月も続いた。
あれから5年、先週末、義父の5年祭(神道)だった。(3年祭はコロナで中止した)私は介護のため行くことができなかったが、あの日のことが蘇ってくる。義父は病院に行くことを拒んでいたようなので、原因は定かではないが、インフルエンザに罹って肺炎を引き起こした可能性がある。後でわかったことだが、正月に帰省していたひ孫がインフルに罹っていた。数日、一緒に過ごした相方が、宮崎から戻った後、(宮崎に行っていない)私が罹った。
義父の突然の死は受け入れようのない悲しみとともに、今も私の心に残っている。ふたたびインフルエンザが流行している中で思うのは、(インフルエンザは大したことはないと思っている人がいるかもしれないが)コロナと同様、高齢者にとっては脅威だということ。だからうつさないよう注意しないといけない。これ以上、高齢者の死者を増やさないためにも。
義父から送られた椎茸には、いつも南天の葉が添えてあった(2017年4月7日撮影)