先週(9日)、移植で最も重要な場面といわれた斜面移動が無事終了した。今週(12日から)は、移植先への水平移動が行われている。当日は、山口にいて現地へ行くことができなかったため、相方(主人)が現地へ向かった。相方の報告によると、県が用意した見学場所には、地元の人や県、報道関係者、研究者などおよそ40~50名が移植の様子を見守っていたと。やはり世界的に前例のない移植だけに関心が高かったものと思われる。
斜面移動は、予定時間より約1時間遅れの午前9時50分ごろからはじまり、午前10時20分ごろ一旦停止。この時点で3m移動していた。その後、ジャッキの付替えやワイヤー等の点検が行われ、正午すぎふたたび動き始めた。6本のワイヤーを油圧式機械で引き、引いたワイヤーは(巻き上げるのではなく)5mほど引っ張ったところで切断する。これを繰り返すことで杉を移動させていた。(1分間50㎝移動)最終的には約10時間かけて170m(高さ47m)を移動、予定より2時間遅れの午後8時すぎ、無事目的地へたどり着いた。(相方報告)
不要な五ヶ山ダム建設のために、移植を余儀なくされた「小川内の杉」。言いたいことは山ほどあるが、今はともかく無事に移植先で根付いてくれること、そしてこれからも地元の人々のご神木として永く生き続けてくれることを願うのみ。(まずは早く会いたい)
撮影日:2016.4.9(相方撮影)
移動開始
緊張した様子
ドローン!(当日は禁止なはずだけど)
6本のワイヤーで引き上げる 両サイドに油圧設備
杉を持ち上げる昇降設備 この場所に移植される
ふたたび動き出す(午後12時すぎ)
ゆっくり動き出す(肉眼ではわからない)
下から支える設備 ストッパーの役目か
県が用意した見学場所で、見守る人たち
「小川内の桜」も見守る
午後5時ごろ
慎重に進む
まさに前代未聞
佐賀大橋から見守る人達(写真左)
午後5時半ごろ
ようやく見えてきた 手前は山祗神社境内
午後6時ごろ
撮影日:2016.4.10(相方撮影)
無事終了
ミスト散布中
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・「小川内の杉」移動 地元出身者ら作業見守る(佐賀新聞2016.4.10)
・ダム水没予定地:巨木の杉、高台へ移植作業/佐賀(毎日新聞2016.4.9)※早送り動画あり