yamanba's blog

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「セアカゴケグモが繁殖している人工島へのこども病院移転中止を求める請願」

2012-12-20 08:46:22 | 人工島
福岡市東区のアイランドシティ(人工島)で15日、市立こども病院の新病院建設工事が始まった。2014年8月の完成、同11月の開院を目指すが、移転により通院が困難となる患者については、具体的な受け入れ策が示されないままでの事業スタートとなった。(こども病院が着工 福岡市・人工島 西日本新聞12.16)

上記は、こども病院の着工を伝える西日本の記事だが、(珍しく)ここでも西部地区の2次医療が手薄になることへの懸念が示されている。しかし、問題はそれだけではない。福岡市内で急激に繁殖しているセアカコケグモだが、これが一番多く発見されているところ、それが、こども病院の建設がはじまった、人工島なのである。そんな中、市民から移転反対の声が上がりはじめた。

18日、市民団体「博多湾会議」と「フクオカ住民投票の会」は、『セアカゴケグモが繁殖している人工島へのこども病院移転中止を求める請願』を、福岡市の森市議会議長に提出。市民から集められた署名は807筆にも上る。また、福岡市議会からは、荒木龍昇・中山郁美・熊谷敦子・綿貫英彦・星野美恵子・宮本秀国各議員が賛同。短時間にこれだけ多くの署名が集まったことについて、共同代表の脇氏は、「こどもの命を第一と考え、市政のあり方はおかしいと感じられている方が、大勢いらっしゃることの顕れではないか」と述べておられる。こども病院は既に着工されたが、人工島への移転撤回を求めた運動は、これからも続く。

以下は、請願内容。

(転載開始)

請願趣旨

セアカゴケグモは2007年(平成19年)11月に人工島国際コンテナ埠頭で発見されました。2008年9月に人工島中央公園で発見され、セアカゴケグモが人工島に繁殖していることが確認にされ、定期的に駆除されてきました。4年間で8201匹駆除したと言うことですが公表してきませんでした。そして今年9月3日に人工島の高齢者施設で86歳の方が被害に遭い、一時重篤な状態になりました。こども病院に通院する患者や入院患者は体力がない患者が多く、被害に遭えば命に関わる恐れがあります。こんなところにこども病院を移転させてよいのでしょうか!
セアカゴケグモだけではなく、致死率30%と言われるハンターウィルスを持つネズミが全国の8港湾で発見されるなど、港湾地区には海外から様々な生物が侵入し、完全に駆除することは不可能です。外国貿易コンテナ埠頭近くにこども病院を移転させることは、こどものいのちを犠牲にして破綻した人工島事業の穴埋めすることです。こどもの命と引き替えに、博多港開発救済することは許されません。

また、こども病院人工島移転は不正に満ちています。福岡市はこども病院を人工島に移転させるため、ゼネコンに聞いたとして現地建て替え費用を1.5倍に水増したことがウソであったことを未だに認めていません。更に、こども病院建設事業者である日本管財は福岡市の委託事業で重大な契約違反をしていながら競争もなく受注しています。福岡市の委託事業で重大な契約違反をした業者が受注するとは市民は納得できません。そもそも子どものためではなく破綻した人工島事業救済のために移転を進めてきた経緯がおかしいのです。港湾地区に隣接して環境も極めて悪い上にセアカゴケグモです。福岡市がこども病院を人工島に移転させることをやめるよう求めます。 
                  
                                    博多湾会議・フクオカ住民投票の会

(転載終了)


こども病院建設場所付近の様子(今年4月撮影)