yamanba's blog

報道されない情報を発信します
気分転換に山の話題など

安倍首相3選で高島市長入閣、復興担当大臣に!?

2018-09-13 16:37:57 | 福岡市政

先月22日、台風のたまごが発生と書いたが、近畿地方にあれほど大きな被害を及ぼすことになるとは。台風21号が上陸した今月4日、ツイッター上では衝撃映像が続々、(不謹慎だが)さながらパニック映画のようだった。テレビでは被害状況を伝えていた。まさにその時、北海道で地震が発生した。地震の規模はM6.7、震源の深さは約40km。規模的には普通クラスだが被害が大きく見えるのは、斜面災害が多かったせいだと鹿児島大井村准教授。内閣府によると、9月12日現在、北海道胆振東部地震による死者は41人。台風21号による死者は11人、西日本を襲った7月豪雨の死者は221人。わずか2か月で273人もの尊い命が自然災害によって失われてしまった。

これほど災害が続くと、次に何が起こるのかと不安になる。そんな中、「現実味を帯びる高島福岡市長の“入閣” 」という記事を目にした。それによると、3選を果たした安倍首相は人心一新を図るため、高島市長をサプライズで入閣させるのだと。ポストは復興担当大臣。理由は情報発信力に定評があるから。冗談はやめてほしい。これまで8年の高島市政をふり返れば、自身に都合の良い情報は発信するが、都合の悪い情報(屋台問題など)はメディアに圧力をかけて潰す。国家戦略特区ばかり夢中で、市民生活には目もくれない。そのような人が、これほど災害が多い国で、被災地復興のリーダになるというのか。それこそ、悪夢だろう。

さて、福岡市長選(11月4日告示・18日投開票)まで2か月を切ったが、これまで一人も立候補者がいない異常な事態となっている。当の高島市長は未だに進退を明らかにしていない。それで、今週、福岡市議会の本会議で、川口議員が高島市長に進退について質問した。高島市長は来月の予算特別委員会が始まる頃に結論を出したいと答えた。これはつまり、(ほぼ確実と言われている)安倍首相の3選後、首相からのラブコールを待っているということかなのか。先送りの理由はそれしか見当たらないのだが。仮に悪夢が現実になったとして、市長はどうなるのか。共産党福岡市議団は対抗馬を出すようだが。果たして、、

 

《追記2018.9.15》

昨夜、地元メディア(RKB)で市長選についての報道があった。その中で、元国会議員(山崎拓など)から対抗馬を擁立すべきとの声が出ているらしく、元コメンテーターや女優の名前が取り沙汰されていると。元コメンテーターというのは、おそらく元厚生官僚の武内和久氏のことだろうが、女優とは誰だろう。もう芸能人は勘弁してほしいが。それにしても、高島市長の惚けたコメントは何、、

・【動画】福岡市長選まで2か月~出馬表明1人もなく(RKB News) 


 

今月11日、福岡市議会本会議上で川口議員の質問に答える高島市長 総裁選の様子を見てから決める?(福岡市議会チャンネルより)

 

 

《関連記事》

・ 現実味を帯びる高島福岡市長の“入閣”|HUNTER|(2018.9.6)

市長選まで3ヵ月 高島氏沈黙、続く「なぎ」 自民市議団に残るしこり(西日本新聞 2018.8.24)


《関連資料》

内閣府。防災情報のページ

 

 


新事実!猛毒除草剤2ヵ所埋設、陥没も

2018-09-11 20:54:04 | 245T剤埋設問題

脊振山中に埋設されている猛毒除草剤(245T剤)問題について。昨日、北九州市立大職員の原田和明氏から見逃せない情報をいただいた。それは、245T剤が背振山中に2ヵ所埋設されている。しかも、そこは大きく陥没している。これらを記録したものがあるとのことだった。調べてみると、今から21年前の1997年9月、福岡県議会本会議において、社民党・県友の入江種文議員の一般質問の中に、それらは克明に記録されていた。以下、その時の前県知事とのやりとりを議事録から抜粋したので、ご一読いただきたい。 

 


 入江議員:質問

「ダイオキシン類問題の第二番目として、現実の緊急問題の脊振の埋設問題についてお尋ねします。福岡都市圏の水源地に近い佐賀営林署管内の山中に、猛毒ダイオキシンを含む2・4・5T系除草剤約九百四十五キログラムが、昭和四十六年、一九七一年に土とまぜてコンクリートで固められ、地下一・五メートルに埋めてあります。この問題については、我が党は調査団を組み、現地調査を行い、国会でも取り上げてまいりました。県議会においては榊議員が九二年十二月県議会で、国への働きかけや県の取り組みについてただしました。年二回、目視点検のみならず、水質や土壌の検査を住民に公表するよう求めたところであります。この問題について、埋設以来四半世紀を超す中で、現地は草などに覆われ、一・五メートルの高さのフェンスも周辺の登山道から既に見えにくくなっています。二カ所に分けて埋設されてありますが、どちらも中央部のくぼみが大きくなっています。特に中央部の落ち込みが四年前から大きくなっており、地中への水の浸透で除草剤はぼろぼろになっているのではないかと心配であります。特にことしの大雨、長雨はさまざまな変化をもたらしているのではないか、そういう声もあります。ましてや九五年十二月の「もんじゅ」の事故に始まった悪名高き動燃によるあり得べからざる一連の事故隠しは、この問題にも波及し、県民の不安を大きくしています。動燃の二の舞を絶対にしてはなりません。埋設箇所からわずか一キロメートルほど真下には、県民の待望久しい水がめとなる五ケ山ダムができる予定であり、その関連工事も始まります。ダイオキシンが人体や環境に悪影響を及ぼしていることを思うとき、下流域の住民の不安はより深刻であります。そもそもこの埋設は七一年に林野庁長官が通達した内容、すなわち処分箇所は水源、民家、沢筋などから可能な限り離れた峰筋、また処分方法は一カ所三百キログラムということにも違反しています。こういった経過や実情を踏まえ、知事に二点尋ねます。第一点、国、県、市は、定期的に検査したり、現状の確認はしてこられたと思いますが、埋設箇所と周辺に異常がないかの確認や水質、土壌検査などの結果はいかがか、明らかにしていただきます。第二点、ダイオキシン除草剤を処分する技術が進み、既に企業などでは事業化されているとのことであります。現況からいっても関係者と協議を進め、まずは多くの住民の水がめとなる現場から早急に移設し、安全確保すべきと思います。当面国へ埋設状態の異常の確認を行うこと、さらに早急に移設するよう働きかけることを求めますが、いかがでしょうか」

 

麻生知事:答弁

「脊振山の除草剤の埋設の問題についてでございます。この除草剤の埋設箇所の点検でございますが、これは佐賀の営林署が管理をいたしているわけでございます。そして営林署がその囲いの状況あるいは被覆箇所の状況などにつきまして、毎月二回点検をいたしておりまして、その直近の九月の点検結果でも異常がないという報告を営林署の方から受けておる状況でございます。また、水質の方でございますが、水道事業者によりまして年二回の検査が行われております。七月の検査でも異常がないということが確認をされております。さらに、もっと土壌分析などに踏み込む必要があるという御指摘がございました。この点でございますけれども、除草剤の埋設状態につきましては、これは県民の生活の安全にかかわることでございます。したがいまして、佐賀の営林署に対しまして土壌分析などによる安全性の確認とこれを踏まえました適正な管理を要請をしてまいりたいと考えております。また、除草剤の処分方法などにつきましても、処理技術がいろいろ開発が進んでおります。この進展に対応いたしました解決策の検討もあわせて要請したいと考えております。このダイオキシンの問題でございますが、冒頭にも申し上げましたように非常に大きな問題でございますし、県民の健康に直接関連する問題でございます。したがいまして、非常に重要な課題と受けとめております。そういたしまして、県といたしましても非常に広範囲な対策が必要なわけでございますが、これに最大の努力を傾ける考えでございます」

 

入江議員:質問

「知事から一歩踏み込み御発言、決意のほどをいただいたことは、今ありがたいと思っておりますが、再度質問をさせていただきます。と申しますのも、九二年の十二月十日、先ほど申しましたように、我が会派の方から質問をいたしましたときに、当時の奥田知事の方から回答としては、県としても現在行われている検査結果の周知方法について、今後関係機関と協議し対処してまいりたい。また、現場での水質検査、土壌検査については、今後佐賀営林署と協議したいと回答されてあるのでございます。もう一歩踏み込んだ県の取り組みを求め、その県としての対応、決意が述べられたわけでございます。そうした意味で私どもは了とし、これまで見てまいりました。しかし、私も毎年現地を調査していって、毎年毎年穴が大きくなっていっております。そういった実態を見たときに、異常なし、異常なしがこの四年間続いているわけでございます。異常なしと言いながら、私どもが目視した限りにおいても穴は大きくなり、深くなり、そしてまたやぶはますます厳しくなっている、多くなっているという状況をかんがみましたときに、やっぱり知事の絶対安全です、絶対安心ですという言葉をいただきたい、そのために努力いたしますという決意をいただきたい、そういった思いがありますので、再度脊振のダイオキシン埋設問題に対する知事の御決意のほどを伺っておきたいと思います」

 

麻生知事:答弁

「脊振山の除草剤の埋設に関連いたしましたダイオキシン類の対策、これは先ほどもるる申し上げましたけれども、県民生活の安全にかかわる非常に大切な重要な問題でありますので、これは御指摘のありましたように非常に重要な課題と受けとめまして、私ども県といたしましても、相手が営林署でございますけれども、よく土壌分析など安全性の確認あるいは今後の処理問題、こういうことにつきまして最大の努力をしてまいる考えでございます」

 

入江議員:質問

「知事の決意を伺いまして、再々質問をと思いましたが、前向きな決意、その命にかかわる認識ということ、さらに移設に向けた努力をしてまいるということを高く評価していきたいと思います。ただ、三点要望させてください。私どももこの間四年間、この問題については非常な関心を持ってまいりました。土壌検査、水質検査、ぜひやってくださいということで、福岡市や事業団はやっていただいております。が、ぜひそうした検査等を福岡県もしていただきたいということもありますけれども、やられた検査の結果の情報公開、これをぜひ早急に工夫いただきたい。私ども、聞くまでどうなっているのかわからないという状況でありました。第一点、検査等の情報公開を早急に工夫いただきたいのが第一点です。第二点、私も今回の質問をいたします際に、この課、この課、この課、この課、どの課だったのかなと思うくらいで、窓口が非常にチョウチョウのようでございました。私どもはただ一つ命の問題が心配なんです。それは廃棄物対策課になるのか、あるいは河川課になるのか、どこになるのか、それは私ども状況的には把握できません。どうか担当窓口で責任転嫁しないように、どうか命に関することでございますので、失ってからではもう間に合いません。そうした観点から、緊急な事案であることの認識のもとに取り組みを二つ目にお願いしたいと思います。第三点目でございますが、さきの奥田知事の発言を回答を申し上げましたけれども、国や事業団、福岡市などが行われる、これはこれで結構でございます。どうか福岡県におきましても具体的な行動を早急に行うこと、当面、早急に移設することの働きかけを国に行っていただくことを要望いたしまして、私の質問を終わりたいと思います。 御清聴ありがとうございました。」

 


以上、入江議員と前県知事とのやりとりである。

この議事録からわかるように、今から21年前、除草剤の埋設から26年が経過した時点で、埋設地では異変が起きていた。入江議員の質疑から埋設地は2ヶ所あることもわかった。先日、私が確認した場所はそのうちの1つなのか。それともあの場所で2つに分けて埋められているのか、それはわからない。だが、埋設されたところが大きく陥没していく様子はあまりに生々しい。陥没は豪雨によるものなのか。或いは、何かほかに要因があるのか。245剤はコンクリートで固められていないのではないか。

謎は深まるばかりだが、五ケ山ダムはすでに完成し、ダム湖は溢れんばかりの水を湛えている。その水は、間もなく福岡市民の生活用水となる。入江議員は人体への影響を懸念し、早期に移設するよう要望している。しかし、245T剤は埋設されたまま。福岡県はこの問題を認識していながら、五ケ山ダム事業を押し進めた。異変が起きていたにもかかわらず。

埋設からおよそ半世紀、今、その場所で何が起きているのか。原田氏が指摘されているように、245T剤がどうなっているのか掘ってみないとわからない。これは過去の話ではない。 

 

ここに2ヵ所に分けて埋設?それともどこか別のところに? (9月2日撮影)

 

 

 

 

 

登山道脇にある埋設現場 (9月2日撮影) 

 

 

 

《関連資料》

福岡県議会HP

 

 


五ケ山ダム、満水維持~併用開始は年明けか 

2018-09-04 19:17:17 | 五ケ山ダム

猛毒除草剤(2・4・5・T剤)の埋設現場を確認した後、五ヶ山ダムへ向かった。先月の西日本豪雨で満水になった五ヶ山ダム。現在は、放水を行いながら満水状態を維持している。一方、南畑ダムの水位は半分近くまで落ち込んでいた。豪雨直後は満水だったが、8月の少雨が影響したのか、かなり減っていた。五ヶ山ダムも試験湛水が終わっていないので、多くは放水できない。何しろ、今年3月の併用開始予定が大幅に遅れている状況なのだ。それでなのか、水位などのダムデータは全く公開されない。これは防災上、問題があると思うのだが。

福岡県によると、洪水期はこのまま満水状態を維持し、秋からふたたび水位を上昇させるという。ちなみに、サーチャージ水位(洪水時のダム限界水位)まであと6.3m。今後の雨の降り方次第だが、順調に水が貯まり、ダムに問題がないようなら併用開始となる。早くて年明けくらい(年内は無理)ではないか。そうなればデータが公開されるだろうが、これから本格的な台風シーズンを迎えるだけに心配だ。

ところで、来月10月1日、いよいよ那珂川市が誕生する。それに合わせて、アウトドア拠点「五ヶ山クロス」が始動する。目玉となるオートキャンプ場のオープンイベント、11月には五ヶ山クロスマラソンも開催される。「五ヶ山」のメジャーデビューも近い。

 

撮影日:2018.9.2

満水維持 水は売るほどあるが、、

 

 

 

 

 

展望台から枯葉剤埋設地(写真中央左奥あたり)を見る 五ヶ山ダムに流れ込む可能性もゼロではない、、

 

 

 

 

 

サーシャ―ジ水位まであと6.3m 

 

 

 

 

 

サーシャ―ジ水位時、ビオトープも沈む?

 

 

 

 

 

小川内地区も那珂川もすべて水の中

 

 

 

 

 

反対側から見る 手前に流れているのが那珂川 すぐそこで消えてしまっている  

 

 

 

 

こちらは、オートキャンプ場(桑河内ふれあい公園)の様子

管理棟は完成(右)、シャワールームは建設中(左) 前回視察時と比べて、あまり変わっていない 

 

 

 

《関連資料》

那珂川町。五ケ山ダム周辺整備計画関連資料 

 


【現地報告】猛毒除草剤(245T剤)の埋設現場

2018-09-03 10:16:16 | 245T剤埋設問題

昨日(2日)、猛毒除草剤(2・4・5・T剤)が埋設されている現場へ行った。そこは、坂本峠(背振山南東)の登山口からわずか5分ほどのところだった。登山道(九州自然歩道)から水色のフェンスが見えたので近づいてみると、注意喚起の看板が立ててあった。それは予想以上に近かった。あたりをみると、すぐ裏に永山林道が走っていた。確かに1トン近い汚染物(コンクリート塊)を運ぶには、林道に近くないと無理だろう。それで林道脇にも同じように看板が立ててあった。フェンス内は竹が生い茂っていたため、中の様子はわからなかった。もしかして、林野庁の調査というのは、外から目視するだけではないだろうか。

今回は、事前に情報があったのですぐに見つけることができたが、おそらく普通の登山では気付かないだろう。蛤岳までの九州自然歩道は杉の植林帯が続いており、昼間でも薄暗い。間伐は行われているが、景色はほとんど望めない。そのため大抵の登山者はそそくさと歩く。まさか、こんな所に猛毒除草剤(245T剤)が1㌧近くも埋まっているなど、誰も思わないだろう。

245T剤が埋まっているのは、五ヶ山ダムから南西へおよそ1Kmのところ。水源地の上流域にあたる。先月の西日本豪雨で、ダムは満水になっている。背振山系では、あちこちで土砂崩れが起き、385号線は坂本峠から先(佐賀県側)で通行止が続いている。明日は、ふたたび台風がやってくる。北九州市立大国際環境工学部職員の原田和明氏が警告されているように、今後、豪雨など自然災害が起きればどうなるかわからない。一刻も早く、このような物騒なものは撤去してほしい。

 

《追記:2018.9.4》

この情報を提供された北九州市立大国際環境工学部職員の原田和明さんからコメントをいただきました。ぜひ、コメント欄をご覧下さい。

 

撮影日:2018.9.2 

立入禁止の看板(永山林道側)

※看板に書かれている「2・4・5・T剤」は、化学物質「2・4・D」と混合することで枯葉剤になる。不純物として含まれるダイオキシンには奇形を生じさせる強い毒性がある。そんな危険なものが、九州自然歩道のすぐそばにある。 

 

 

 

坂本峠、登山道入り口 ここから登る

 

 

 

 

 

登山道からフェンスが見えた(蛤岳方面へ)

 

 

 

 

 

埋設現場(登山道側)

 

 

 

 

 

裏に永山林道が走っていた

 

 

 

 

 

竹に覆われて何も見えない

 

 

 

 

 

敷地はおよそ10坪程度

 

 

 

 

 

下山時は、わかりやすい(坂本峠方面へ)

 

 

 

 

 

坂本峠から先は通行止め

 

 

 

 

 

五ヶ山ダムとの位置関係 ※五ヶ山ダムの水は今後、福岡市民の水道用水となる  

 

 

《関連記事》

・ 九州20ヵ所に猛毒埋設 ベトナム戦争の枯れ葉剤成分 専門家「漏出の恐れも」 地元に不安(西日本新聞 2018.8.23)