呑む気オヤジ/蔵王山麓蓬莱庵便り

訳アリで山暮らしから都会に戻ったオヤジの日記。合唱も映画もドライブも温泉も、たまには俳句も・・・😄

神奈川フィルハーモニー管弦楽団定期演奏会:ブラームスの「祈り」

2007-01-21 | コンサート・LIVE・演劇などの話

♪あまりにも神々しいレクイエムだった・・・

神奈川フィルのブラームスの「レクイエム」を聴いた。
ホントはステージに立つはずだったのに・・・と
女々しい気持ちを抱えて、みなとみらいホールに向かう。
前もってチケットは買っていなかったので、会場で当日券を購入した。
「B席はどこが空いてますか?」と窓口で座席表を見せてもらうと
ステージ脇のバルコニー席が空いていた。
どうせならステージに立った気分でと、これまた女々しくソプラノの斜め後ろにした。
でも結果的にこの席は正解だったよ。
マエストロは良く見えるし、合唱団に混ざっている気持ちも味わえたし・・・。

演奏はとても良かった。
席の関係で、オケや合唱の音を全てクリアに聴けた訳ではない。
でも間違いなく素晴らしい「ドイツレクイエム」だった。
オケにも合唱にも厳しいことで有名なシュナイトさん
第2曲は至福の笑みを浮かべて指揮をしていた。
続く第3曲、後半のフーガがいいよねぇ。
思わずウルッときて、シュナイトさんの顔が滲んでしまった。
第6曲の後半、「主よ、あなたこそうけるにふさわしい栄光と誉れと力を・・・」
ここでも涙が・・・、合唱の聴かせどころだね!

そして終曲の第7曲。
「幸せなのは死者たち、(中略)なぜなら行いが報われるからと」
最後のピアニシモのフェルマータを、マエストロが両手で掬い取る。
マエストロはそのまま両手で指揮棒を包み込み、祈るように顔の前に捧げた。
そのあと静かに手を降ろし、スコアをそぉっと閉じた。
ここで漸く会場に拍手が沸き起こった!
最後の音符の残響が消えてから、まるまる十数秒が経ったと思われる。

こんなに残響と余韻を楽しめた演奏会は、初めての経験だった。
大体どこの会場にも「Bravoオヤジ」がいて
余韻に浸る間もなく拍手をしたり、声を上げたりする。
大袈裟ではなく、本当に神々しく清らかなレクイエムを聴くことができた。
とてもとても幸せな気持ちになれたコンサートだった。


演奏会終了後、神奈川フィルを縁にブロ友となった「yurikamome」さんに誘われ
お仲間の懇親会に参加させていただいた。
父さんを入れて総勢8人、もちろん父さんにとって全員が初顔合わせ。
みなさん、クラシックと神奈川フィルを題材としたブログつながりなんだって!
すごいね!ブログ恐るべし!!
でも「ブログで交友関係が格段に広がった」と、yurikamomeさんが仰っていた。
ネットというと、出会い系とかあまりよく言われないが
こういう恩恵もあるんだね!
みなさん、父さんなんか足元にも及ばないクラシック通でいらっしゃいます。
すごいなぁ、ブログの輪も、それから皆さんのクラシックの知識も・・・。
皆さん、これからも宜しくお願いいたします。
当面は一緒に神奈フィルを聴きましょう。
そしていつの日か父さんが合唱団に復帰したら、感想をお聞かせくださいね!
コメント (5)
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