孤宿の人〈上〉 (新潮文庫) | |
宮部 みゆき | |
新潮社 |
♪「弧宿の人」宮部みゆき著 新潮文庫
なんと今年4冊目の読書。
いくら合唱を覚えるのが忙しいといっても、ちょっと少な過ぎるし遅読過ぎる。月に3冊ぐらいは読みたいのに!
ということで、この本(上下2巻)は、約2ヵ月半かかって読んだことになる。
そうなんです、まさに男声合唱の定期演奏会を挟んだものだから、ほとんど読めませんでした。普段の通勤時はiPhoneで合唱を聴くだけ。これじゃ読書は進まない。
途切れ途切れの読書のお陰で、この本の面白さが良く分からなかった。いや、面白かったんだけど、それほど深い感動はなかった。
友人に言わせれば、「前半は淡々と進むけど、後半になると感動で涙なしでは読めないよ。加賀様は鬼でも化け物でもなく、とっても良い人なんだ!」ということだった。
う~ん、それは分かるんだけど、それほどの感動が伝わって来なかったんだよ。
僕の好きな宮部さんの時代物なんだけどなぁ、これだけ細切れに読んだんじゃ、物語がすんなり体に入ってこないよね。
四国の丸海藩で繰り広げられる少女ほうと、流刑で丸海藩お預けになった加賀殿、そしてほうの周りで温かく見守る丸海の人々…。その物語の魅力を感じ取れなかったのは残念。
決して宮部さんが悪いのではありません。僕の読み方が悪く、感じ取れなかったんです。
もう1回、読み直そうかなぁ。