結構Heavyな作品だった。
内閣情報調査室の世論やマスコミ操作、首相の公私混同、官邸の報道への政治介入…暴く側の新聞記者と、守る側の官僚の丁々発止のやり取り…ジャーナリストとしての矜持、国家と国民の公僕である官僚の矜持はどこにあるのか⁉︎
なかなか見応えのある作品だった。しかし内閣府とかって、他の省庁と違い、何をやっているところなのかよく分からず、ある意味不気味だ。そこに所属する内閣情報調査室(内調)もまた、どんな役目のセクションなのか。
映画の中のフィクションとは思えない、官邸、役所、役人の暴挙を、ジャーナリズムは断罪できるのか。結構スリルで手に汗握る。でも、ラストは衝撃的で、最後の最後にどうなるのかは、観る者のイマジネーションに委ねるエンディングだった。
とても面白かったが、主人公である女性新聞記者が、日本人と韓国人のハーフで、やはり記者だった父親の影響を受けて日本の新聞社で記者をやっているという設定の必然性がよく分からなかった。普通に日本人記者で良いと思うんだけど。原作も同様の設定なんだろうか。
でも記者吉岡エリカ役のシム・ウンギョンの存在感はすごかった。もちろん松坂桃李くんも!