呑む気オヤジ/蔵王山麓蓬莱庵便り

蔵王山麓暮らしのオヤジの日記。合唱も映画もドライブも温泉も、たまには俳句も・・・😄

NHK交響楽団演奏会・山形公演(’21/08/19)

2021-08-20 | コンサート・LIVE・演劇などの話

◎NHK交響楽団演奏会・山形公演

最初、N響が石巻に来るというのでそれは聴きにいかねばと思ったが、調べてみるとやまぎん県民ホールでもやるじゃないか。我が家からは石巻より山形のほうが近いので、山形公演を聴くことにした。

指揮は今や日本のクラシック界の大御所尾高忠明さん。僕がオケに興味を持ち始めた15〜16歳の頃に、新進気鋭の新人でN響を指揮して教育TVに出演していたっけ。ヴァイオリンソロは、これまた現在新進気鋭進行中(?)の金川真弓さん。

1曲目の「プロメテウスの創造物序曲」が始まるや否や、ドーンと圧倒された。弦楽器の各パートのまとまり、コントラバスの迫力、木管の暖かい響き、良いなぁ。でもしばらく聴いていると、もちろんN響も良いんだけど、この響きのまとまりってホールの良さも相俟っているんだと気づく。

この感覚は、2曲目のブルッフのヴァイオリン協奏曲を聴いたときに、さらに強くなった。金川さんのソロが大勢のオケの中でしっかり際立って客席に届く。これまた金川さんの実力によるところが大きいだろうけど、やっぱりホールの実力もあるんだと思う。

この日のメインイベント、ブラームの交響曲第1番でもその思いがますます強くなった。金管も轟音で連打されるティンパニーも、全く突出感がなくオケに馴染んで聴こえる。マエストロ・尾高のブラ1、良かったなぁ〜。ある意味オーソドックスだけど、そこが良い。

アンコール前に、マエストロが聴衆に語りかけたこと。「今回僕もN響も初めてこのホールで演奏しましたが、いやぁー良いホールですね!お隣にテルサもあるのにまたこんなに良いホールを建てるなんて、山形はお金持ちなんですね笑」(要旨です)

2千席の客席は1階の後方を除きほぼ満席。山形のファンはN響の演奏に熱い拍手を送っていた。これは地元の山形交響楽団の定演でも同様だ。んー、仙台に2千席のホールが出来たら、仙台フィルの定演でこんなにいっぱいになるんだろうか(仙フィルの演奏がどうのではなくて)。その辺りにも、仙台に音楽専用ホールを作ろうという機運が高まらない要因があるのかもしれない。(スミマセン、何度も同じことを言ってますが・・・)

 

追伸)尾高忠明さんって、渋沢栄一のひ孫なんだ!栄一の奥さんの千代の兄尾高惇忠もひいお爺さん⁉︎びっくり!「青天を衝け」のテーマ曲の指揮が尾高忠明って、そういうことなのか・・・


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