呑む気オヤジ/蔵王山麓蓬莱庵便り

蔵王山麓暮らしのオヤジの日記。合唱も映画もドライブも温泉も、たまには俳句も・・・😄

病院訪問演奏会

2008-10-27 | 家族のこと
合唱団で病院訪問演奏会を行った。
この病院は普通の外来の他に、入院しての介護療養施設が併設されている。
今回の演奏会は、介護施設に入院されているお年寄りの患者さん向けのもので、今年で8回目とのことだ。

患者さんとご家族、病院の職員の皆さんで総員30~40名の聴衆を前に演奏を行った。
演奏曲目は、先日の定期演奏会で歌った曲の中から、日本の歌曲を中心にピックアップしたものを約10曲ほど。
そして聴衆の皆さんと一緒に歌える誰もが知っている歌も数曲用意した。
皆さん本当に真剣な眼差しで一生懸命我々の歌を聴いてくださる。
中には身体でリズムを取りながら一緒に口ずさんでくれるお年寄りも・・・。
毎回この演奏会を楽しみにしている方も多く、年に2~3回は来て欲しいと言われているとのこと。
大変ありがたく、出来ることなら何度でも訪問したいところだ。

皆さんと歌う曲は「赤とんぼ」「もみじ」「故郷」など、それこそ一定の年齢の日本人なら誰でも歌える曲だ。
みんな結構大きな声で一緒に歌ってくれる。
僕は昔から「故郷」を聴いたり歌ったりすると、思わず目頭が熱くなってしまう。
特に2番の「如何にいます父母」や3番の「志を果たしていつの日にか帰らん」あたりは、もうダメだ。
学生の頃から実家を出て東京で一人暮らしを始めた。あれからもう40年以上が経つ。
この間、親には世話になりっ放しで、こちらから親孝行らしきものは何もしていないように思う。
いつも一方通行の親の愛情。ありがたいことだ。
それに対して親としての、夫しての自分は、妻や子供に何をやってきたのだろう。
妻にはいろいろ心配を掛けたり、苦労を掛け通しだった気がする。
育児も手伝わず、仕事と称して呑むは、麻雀で遅くなるは・・・。
息子たちに対しても、親として理想ばかり押し付けて、伸び伸びさせることもできなかった。
だから長男は20歳を過ぎたというのに、父親の顔色を窺っているし煙たがってもいる。
次男は、親の言うことなどどこ吹く風で、勝手なことばかりやっている。
老父母は、妻のことがあってから、50をとっくに超えた中年オヤジの息子のことが不憫でかつ心配で仕方がないようだ。
妻のことは致し方がないが、心配を掛けて申し訳ないと思う。
妻にも息子にも申し訳ない気持ちで一杯だ。
妻が逝ってからは、いつもそんな気持ちが胸の中に渦巻いている。

父母と同年輩で背格好もどこか似ている患者さんの前で「故郷」を歌っていたら、そんなことを思い出し涙が溢れた。
指揮する団長の姿もぼやけて満足に歌えなくなった僕のことを、聴衆の皆さんは気づいただろうか。
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2 コメント

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そうですね。 (仙台のKです)
2008-10-28 21:26:07
そうですね。「故郷」は本当に泣けてしまいますね。
それにしても,親孝行してますね。お袋さんも元気そうでなにより。
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一緒に東京に出たもんね! (オヤジ)
2008-10-29 23:08:26
Kさん、コメントありがとう。
思い起こせば君も同じだね。
やっぱり子供は親元から離れる経験をするべきだと思うよね。
池袋の近くにアパート借りなかったっけ?
あの頃が懐かしいね!
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