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ふろしきを使う身のこなしをまとめた「にんじゃ体操」は

ムキムキの筋肉ではなく、インナーマッスルがみなぎると感じていますが、

インナーマッスルというのは、筋肉のうちの「筋」のことで、骨をサポートする「すじ」です。
もりもりのアウターマッスルは「肉」で、重量があり(軟骨に負担)、代謝が増し(胃腸に負担)
年齢とともに減少します。

どちらも必要で、セットで筋肉だけれども、一般的な日常生活に役立てながら
身体を丈夫に長持ちさせたいのであれば、まず骨、軟骨、そして筋という骨組みが土台で、
部分的な威力を増幅させる外側の筋肉は、見るからにたくましそうであるけれど、
多食による維持は壮年までが限界なのと、全身運動による集合力の安定性とは質が異なります。

僕は小学生のときから和太鼓を習っていましたが、本当にあっけにとられる達人というのは、
特に筋肉隆々たるものでもなく、さしたる意識の切り換えもなく、エッチな冗談を言いながら、
ビールを飲み飲み本番で見事に打っていたものです。
ニュートラルで、マイペース。

太鼓も日常動作も同じ身体術として身についているので、
けじめよく切り換えたり精神統一をしなくても、
酔っていても、寝不足であろうとも、そのくらいじゃびくともしないくらい
体得しているのが本物だなあと感じました。

そして、やはり重心は低く、改めて写真を眺めれば、腰よりも低く
太ももの位置にあります。重心=土台は低いほど安定します。

昨今の太鼓タタキは まるで筋力トレーニングをしてるかのような、
第一印象の如何にも達人風な外見を表しているけれど、
表の筋肉が先立つ体では、太鼓をたたくときは
腕の筋肉ばかりで振るい、そういう上半身の重量を支えるために
脚をひらいて安定させる姿勢となってます。

本当に体が安定していれば、足を揃えたままでも自在に打て、
そこでお尻の締まる感じが実にセクシーなのです。
お尻の穴を締める力こそが生命力。

そして、腕の筋肉ばかりでなく、全身の筋が一つになって、
「叩く」ではなく「打つ」ので、音の質の響き、深さが違います。
同じ動作に見えて、何故音が異なるかというと、
腕で叩くのは起点がひじなので浅いのですが、
打つというのは、起点の足からお腹を経て、ひじからバチへと、
とどろいてくるので、音も深くなります。

こういう身体は、作るものでもなく、日々の暮らしの
自然体で維持されるもの。
低い生活。椅子よりも座布団。あぐら。正座。しゃがむ。
足に意識。裸足。下駄。ほうき。ふきん。布団の上げ下ろし。
歩く。ゴムのない服。ひもや帯。風通し。ふんどし。腰まき(ノーパン)。

少し前まで、日本人はそういうのが普通だったのだから、
特別なことではなく、遺伝子にちょっと聞いたら、自分なりに取り戻せる。

本州は秋津島ともいった。秋津は赤とんぼのこと。
山と雨が多く、川があふれて湿地が多いのが日本。
トンボも、空が黒くなるほど飛んでいたという。

トンボのような軽くて確かな身のこなしをとり戻し、
死ぬまで、身体は軽く、骨と筋をつよく、こころは楽しく生きましょう。


たらいも狭くなった。


スダレを風呂敷で背負って帰宅。息子はうとうと。


昨日のを染め重ねた。

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