僕はほぼ毎日、ふろしき背負っているために、
背中と腰のバネがよく発達していて、
腕力はあんまり無い。
今日、ある月刊誌連載のための撮影があり、
たくさんの風呂敷や季節毎の着物で
相当量の荷物となった。
一般的にはカートで引くとか、車や宅配になろうけど、
自分で運べる以上の量は持っていかない主義でもある。
日々馴染んでいる背中と腰のバネによって
今日もまた、難儀せずに運べたことはありがたいが、
つくづく思うに、バランスよい筋肉など必要ないということ。
それぞれの人が、暮しや仕事に必要な筋肉は
自然とついてしまうものだ。
使わない筋肉をつけて維持するには、
トレーニングで負荷を与えつづける必要がある。
筋肉をふやした分基礎代謝が上がるため、摂取カロリーも増やすことになる。
使わない筋肉のために代謝を上げるのは、燃費効率はよくない。
また、上半身を鍛えると、筋肉の重みで足腰の負担が増し、
対応して下半身の筋肉も増えるから、ますます沢山食べることになるので、
今度は胃腸の負担が増す。
若いうちはそれでも乗り切れようが、老年でムキムキを維持するのは総体的に難しい。
カロリーだけでなく、重みで負担の増す骨や軟骨のためのカルシウムやコラーゲン等もより必要となる。
だから、筋トレや運動は上手くやらないと、かえって不健康を導きかねない。
本来は、放っといたって、その人の生き方に即した
適格な身体になっちゃうもの。
もしもそれが生命の危機に直結する状態であるならば、
鍛えたりダイエットという前に、生活習慣や仕事内容を省みてもよいのかもしれない。
逆に、こうなりたいという身体があるならば、
自然とそう変わらざるを得ない生き方を選べばよいということ。
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