ふろしき王子のブログ◎
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昨日は雨降りたりき。

上がって今ころは、さつまいもの苗はぴんと立ち、
ネギの苗は徐々に根を広げ、

砂漠の中で眠っていたモロヘイヤの種はうずいて、

他の種や雑草といわれるものたちも
えい、おうと伸びたるべし。

土の中の微生物は、すき込まれたる枯れ草に居着いて、
新たな餌を待っていよう。

次に訪れるのは、早くとも日曜日。
3日で大きく変化しそうだ。

こんどは、裏庭の半生堆肥を少し埋めてみよう。
残っているネギも各所に植え、畑に水をやろう。

熱く乾ききった畑の砂漠は、雑草が涼やかに平定する。

保水力の乏しいうちは行くたびに水をやり、
燃えかす(完熟)ではない適度な有機質を加えて
畑を発酵させよう。

初年度は化学肥料も残っているから、生長や収穫の結果は
あてにならない。

それでも、土の匂いや生きものたち、
育った野菜の色や味、大きさで見えてくるものがある。

葉っぱの緑いろが濃すぎたり、土にミミズがたくさん湧いたら、
肥料や有機物過多と分かる。
そのような野菜はたいていガスで弱り虫に食われる。

臭いのきつい堆肥・生ごみを持ち込んではならない。

悪臭はガスで、植物を傷め、弱った部分を虫が食べて土へ還す。

日曜日に行くとなれば自転車だ。朝はやくに水24リットル積んで、
子ども送迎用の電動自転車で1時間弱かけて
坂を上っていく。

畑が待っていると思うと脚が促される。

背中にも風呂敷で水を背負えば、計30リットルははこべる。
土や草の構造が変わって保水力が増せば、そこまで
バケツリレーをせずとも土が乾かなくなって、
種をまけば芽吹くようになる。

それを来春までにめざすなら、
冬の畑の在り方が要となるし、そこにすき混む
夏草や野菜の残さ、雑草と生きものの協力が欠かせない。

ただ、借りている畑なので、自然農法的に佳き状態が
築けても、返したら再び石灰とトラクターにより
現代農法的砂漠へともどるだろう。

やはり行く末は自分の畑を持ったり、似たような方向性の
なかまの輪をひろげて、

イキモノとしての畑を日本に、世界に、ふやしていきたい。
生きものとしての自分でいられるように。

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