ふろしき王子のブログ◎
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一週間ぶりに山の畑へ。数回の雨を経、草も生えて落ち着いてきた。
はじめは砂漠だった。今もそう変わらないが。
カラカラで剥き出しで、風が吹くと土が舞い上がって
目に入る。直接さわると手がガサガサ。
それでも、微生物の酵素とミネラルが結合し、豊かな
生態系をはぐくむ生きた土をめざし、今日も素手で作業。

途中のみちで、キジの雄と間近で会う。
メスはどこかで抱卵中かな。



用水にしようと作った池は、メダカの稚魚が孵っていた。
ボウフラも湧いていたので、家から大人のメダカを
連れてきて入れる。



土が乾かないように枯草や草をかぶせていたが、
中は長年耕うんと化学肥料の畑だったので
石ころ一つ無く、虫もほとんどいない。
有機物の堆積もないため、微生物の餌もない。
そこで、枯草を少しすき込んでおいた。
表面には生の草をかぶせる。虫を呼ぶため。
虫の糞が土の中の枯草と出会えば、微生物が活性するだろう。



前回は地表にたくさんのクモが歩きまわっていたが、
今日は加えて、オンブバッタやもっと大きいバッタも
ふえていてうれしい。



それと、動物の糞があった。
桑の実の種のような小さなつぶつぶがたくさん
入っていて、ハクビシンだろうか。

日本は比較的雨が多いから、耕して土むき出しで
微生物を生かさず、化学肥料を吸収させる現代農法でも
何とかやっていけるが、そうでない地域は、
地下水を汲み上げる灌漑農業によって砂漠化が進行している。
僕のような家庭菜園であれば、せめて環境に負荷のない
やり方を模索してみてもよいと、こうして実験している。

有機肥料ではなく、生の有機物を地表に浅くうずめて、
微生物が活動して土が団粒化すれば、水はけと保水力を
あわせもった構造になる。
臭い有機堆肥は腐敗ガスを出している。
だからと完熟させては、栄養なしの燃えかすになる。
つかうなら、半熟状態でも臭くない有機物を、生で。
同じ環境に存在するものがふさわしい。

土が団粒化すれば、雨に頼りすぎず、また、植えたところだけ
ビニルマルチで保湿しなくてもよく、水はけが本当に
よくなれば、うねさえも必要なくなる??
石灰などが土を硬くして地熱が遮断され、土が冷たいと
なかなか微生物が活性しない。問題はいろいろあるが、
解決策もある。

大氣汚染物質や酸性雨によって、環境じたいに不自然さが
あるが、機械よりも手のひらをつかって、生きた畑に
近づけていきたい。
収穫が第一の目的ではなく、自分が生きものでいられる
環境をおもっている。

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