8月19日のMarsTodayにMROのCTXカメラチームが火山のPavonis Monsのスロープにあるクレーターの暗い点を今年の前半に見つけ、HiRISEでその特徴を調査した結果が報告されています。
Pavonis Monsは、Tharsis三山の真ん中の火山です。
写真の場所は、北緯3.7°、東経111.5°です。
地下に繋がる穴は下記の通り、大きな画像はここにて。
ダークスポットは、溶岩洞窟に開いた天窓であることが分かりました。
天窓は、直径約35メートルで深さ約20メートルと推定されます。
今のところ、それ以上の情報はなさそうですが、HiRISEで今年の後半に2回目の撮影を予定しています。
その画像によって立体的な画像が得られ、より詳しい情報が報告されるようです。
期待しましょう。
ちなみに火山洞窟学会によりますと、火山に見られる火山洞窟(溶岩洞窟)には、下記の5種類があるとのことです。
1.溶岩流の中に出来る玄武岩溶岩洞窟
2.溶岩流の中に出来る安山岩洞窟
3.火砕流の凝灰岩の中に出来る凝灰岩洞窟
4.噴火口の底に出来る噴火口洞窟(Pit Cave)
5.割目噴火口に出来る割目噴火口洞窟(Rift Cave)の5種類があります。
本日の、NHKのワンダー×ワンダーに火山洞窟学会の方が出ていました。
富士山は、火山洞窟の宝庫でもあるんですね。
火星の火山洞窟と富士山の火山洞窟を比較してみたいものですね。
火山洞窟については、伊藤雅紀さんの(済みません!引用させて頂きます。)火山洞窟探検報告に下記の通り、説明されています。
「火山洞窟とは、火山が噴火した際に流れ出る溶岩によって作られたものです。火山から流れ出た溶岩は、空気に触れる表面と溶岩内部では冷え方が異なり、表面から先に冷えて固まります。その結果、溶岩の表面が固まり、内部が流れ出て空洞が生じます。」
色々な世界があるものですね~