2月15日のMarsDailyに火星大気中に重力波による大気温度の変化が観測されたとの記事がありました。
それを記録したのは、なんとマーズ・パスファインダーでした。
1997年3月4日に、マーズ・パスファインダー着陸船は、計測機器でその降下中の気温、圧力および密度の変化を記録してました。
その結果がGEOPHYSICAL RESEARCH LETTERSで発表されました。
発表したのは、以下のフランスの2人とスペインの2人です。
A. Spigaさん、F. Forgetさん(Laboratoire de Météorologie Dynamique, Université Pierre et Marie Curie, Institut Pierre-Simon Laplace, Paris, France)
F. González-Galindoさん、M.-Á. López-Valverdeさん(Instituto de Astrofísica de Andalucía, Consejo Superior de Investigaciones Científica, Granada, Spain)
題名は、「Gravity waves, cold pockets and CO2 clouds in the Martian mesosphere」です。
(2011年11月15日に提出されて、2012年1月20日に発表されたものです。)
火星の大気の中間層(60-90キロメーター)でCO2の雲が存在できる低温域があることを確認しています。
この現象を引き起こしたのが重力波であることを確認したそうです。
火星大気の循環モデルがより詳しく調べられた結果ですね。
Wikipediaによりますと重力波には以下の2つがあるとのことです。
今回話題の重力波は、②のほうですね。
①時空の歪みが伝わる波動は、重力波 (相対論)(gravitational wave)を参照。
②地球の重力による液体の波動は、重力波 (流体力学)(gravity wave)を参照。
大気重力波については、このサイト