火星への道

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SAM 火星と暮らす

2012-10-28 23:30:53 | MSL

Astrobiology Magazineの10月18日付けのJen EigenbrodeさんのSAMに関するインタビュー記事です。
Jen Eigenbrodeさんは、SAMを用いて火星の生命探査をする科学者のうちの1人です。
火星時間に合わせて活動しているそうです。
地球上でも時差はありますが、1日の長さは地球上ではどこでも24時間です。
しかしながら、火星では、1日が24時間37分なので、やりにくいと言ってますね。
地球時間で過ごしている同僚とのやり取り、そして日光浴をする場合などスケジュール管理が大変だそうですが、日光浴を愉しんでいるそうです。

Q:あなたは、一般にどんな種類の科学を行いますか?
A:私の主な興味は、地球での生物圏の進化とその進化が我々の惑星の地質学的進化とどのように絡み合っているかということです。
私のほとんどの経歴は、地球科学です。
最近、私は、生命の進化の把握を実際に地球で得るのと同様に、他の惑星を理解することが非常に有益だということを理解しました。
それが、私が火星に興味を持った理由です。
私は、火星が生命圏を生み出したか、生み出すことが出来たかどうかを知りたいと思います。
私は有機的生命地球化学者です。
私は、岩、堆積物および氷の中に閉じ込められた有機分子を研究してます。
私の研究は、地質年代に亘るそれらの出所および保存物だけでなく、それらを保持する材料から分子を回復するための技術に焦点を当てました。
少なくとも、地球では、しばしば、岩、堆積物および氷の中の有機分子は微生物生態学の記録です。
火星においては、私たちは、まだその記録を見ていません。

Q:それが、あなたがMSLで特に行うことですか?
A:私はMSLに関して2、3の役割を持っています。
第1に、私は、火星での堆積物中の有機材料を発見するためにSAMチームと取り組んでいます。これは容易な任務ではありません。
成功は、種々の専門知識、チーム努力および多くの大変な仕事の献身を要求します。
私はこの努力を引き受けるSAMチームの一部で光栄です。
私は、更に有機材料の堆積物に対する高エネルギーのプロトン照射による影響を検討する、共同科学者です。
私が取り組もうと努力する問題は、「宇宙線放射がGaleクレーターでの有機分子の捜索にどのように影響するか?」です。
この研究について説明するために仮定の状況を使用させてください。
*Galeクレーターで沈殿した堆積物が地質学のプロセスによって恐らく生命からの有機材料を含んだと仮定してください。
 地質年代に亘って、それらの沈殿物は、埋もれて、そしてそれから岩露頭として火星の表面に再露出されました。
 そこへやってきたCuriosityは、その岩露頭に5センチメートルの穴を開けて、サンプルを集めて、それを分析するためにSAMを使用します。
 その化学組成にかかわらず火星の有機物質の発見は、火星で生物圏を発生するべき先行条件が完全だったことを示唆するでしょう。
 有機的な検知の不足はより多くの問題を提起するでしょう。
 その観察を完全に解釈する為に、宇宙線放射がその露出した岩の中のオリジナル有機物質を破壊したか、著しく変更したかを知る必要があります。
 私たちは、火星での放射線環境用の地球アナログを持っていません。
 したがって、私たちができる最善のことは実証研究です。
 私がその時に行うことは、CuriosityがGaleクレーターで見つけるかもしれないと私たちが予想する材料の人工類似物(アナログ)をとり、ハイ・レベルの放射線にアナログ沈殿物を露出し、何が有機分子に起こるか見ることです。
 結果は、観察を解釈する方法としてSAM科学者に通知されるでしょう。

私は、ミッション中でのいくつかのSAMとMSLの運用上の役割を持っています。
この内のいくらかは、グループで私たちがどのタイプの科学観察を達成したいか毎日決定するために働くことを要します。
その他のいくらかは、衛星から来るデータを評価し、かつ私たちが期待していたデータを得たことを確かめるためにそれをチェックすることです。
更に、私は、SAM実験のうちのいくつかから来たデータの最初のセットの解釈のために他の科学者と仕事をします。
私たちが研究所でできる仕事の多く(SAMがまだこの地球であった時、集めた初期のデータに私たちができる多くの分析)があります。
私たちはそれをすべて評価しています。私たちはデータを待つ座席の端にいます。
また、私たちは、そのデータを調査することができ、かつ最初の固体試料を分析する場合、私たちが火星から得るものを解釈するための準備を完全にしていたい。
上手く行けば、私たちは、火星の有機物を見つけるでしょう。
MSLミッションは、10年以上準備にかかりました。私は5年前にNASAに加わりました。
そして、その時以来、私は活動的に様々なレベルでSAMに関係しました。
SAMは、私がかつて見た中で最多のユニークで複雑な機器セットです。
もし、あなたがSAMと同等の従来の商用セットを比較するなら、それは私の全研究所を占めるでしょう。
私たちは、どうにかその機能をすべて押し込み、打上と着陸の衝撃および火星の環境に耐えるように構築し、大きな電子レンジサイズとしました。
火星上でSAMを使用して科学を如何に行うかと考えることは、歓迎すべき挑戦です。

Q:あなたの仕事は、どのようにして宇宙生物学の質問に答えるのを支援することができますか?
A:生命は、地球に唯一のものでしょうか?そうならば、なぜ?そうでなければ、なぜそうでないのですか?
これらは宇宙生物学の基礎を構築する大きな質問です。
地球上の生命は、ほぼ35億年間、主として微生物でした。
また、今日さえ、微生物はまだ私たちの惑星の生物圏を支配してます。私たちはそれらを見ません。
しかし、それらはどこでもあります。したがって、万一生命が別の惑星にあったら、それは恐らく微生物の形であるでしょう。
火星は地球に接近しています。それは到着するのに容易で、地球に似ている初期の歴史を持つように見えます。
火星は、私たちが地球外生物の証拠を捜す為の最高の場所です。
宇宙生物学者が行ったのは、特に微生物の生命について、すべての生命の必要条件を明確にしようとすることです。
基礎的なもののうちの1つは水です。
生命はすべて水を必要とします。
それは、細胞構造の一部です。それは、適度な環境条件を形成し提供することを支援します。
また、それは、栄養素をまわりに輸送し、廃棄物を取り除くための媒体です。
私たちは、マールスが「水史」を持っていることを今知っています。水は、非常に長い時の惑星の表面を活動的に形作りました。
生命は、エネルギー源が必要です。
私たちは、岩がそれ自体その種のエネルギーを提供するので、エネルギー源があることを知っています。
日光もそうです。ほとんどの環境は、既に利用可能なエネルギー源を持っています。
別の要求は、炭素です。
有機体は、それらの生物学的構造を構築し、エネルギーを転送し、生化学的反応を行なうために有機分子を必要とします。
従って、それは、火星での居住適正のなぞのポイントが有機体炭素がどこにいるかを理解することであるように思われます。
火星が生命を発生していなかったとしても、地質学のプロセス、あるいは表面に雨のように降る隕石からも、そこには、有機分子があるべきです。
それらは、そこにあるに違いありません。私たちは、Galeクレーターには、それらを保存するための適切な岩があると思います。
まだ、私たちは実際にそれらを検知するほどは、十分注意深く見ていません。でも、Curiosityがやってくれるでしょう。
もしGaleクレーターで岩に有機分子を見つけるなら、突然、私たちは、Galeクレーターの古代の環境が生命を維持することができたというに認識に達するでしょう。
今ちょうど、私たちは、地球以外の如何なる他の場所のことをも知らないので、それはかなりたいしたものです。
宇宙生物学総括的な展望の赤ん坊の歩みのように聞こえます。
しかし、それは、「地球を越えて生命が向こうにありますか。」と取り組む際に実際に基本の前進です。
私たちがGaleクレーターで有機分子を見つけなければ、それは、なぜ見つけられないのかという質問となります。
私たちが理解する必要があります。
岩の化学、現代の表面の環境の性質、また私たちが表面の環境に関して思うこと。岩は、数千万年露出され、それらの中の有機分子に起こったかもしれないこと、それらが失われたかもしれませんでしたか?
歴史上初めて、私たちは、赤い惑星を調査するためにモバイルの宇宙生物学研究所及び観察を研究する400人の科学者の学際的チームを持っています。
火星の居住適性可能性、およびなぜ火星が地球とはそれほど異なって発展したかに関して私たちが多くを学ぶだろうという疑問はありません。

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