3月18日のMAVENのNewsによりますと、現在開催されているLPSC 2015(the 46th Lunar and Planetary Science Conference)でMAVENが謎の塵の雲と鮮やかに光るオーロラを観測したとのこと。
謎の塵の雲は、150km~300kmの高度でLPW(Langmuir Probe and Waves instrument)によって観測されました。
塵の発生源や組成は不明ですが、Mavenと他の周回機への危険はないようです。
発生源として考えられるのは、以下の4つですが、どの物質だとしても今回観測された場所での雲の出現を説明できません。
①大気中の塵が巻き上げられた/②PhobosやDeimosが由来/③彗星からのダスト/④太陽から太陽風に乗って来たダスト
また、雲の密度は低い高度で最大です。しかしながら、最も密な領域でもまだ非常に薄いとのことです。
*関連の写真が見つかりません。
また、この記事だけでは、どの地域の上空に何時?出現したかも発表されていませんね。
(MAVENが観測している間はずっと見えていたとのことですが・・・)
下図は、今回観測されたオーロラとMAVENのイラストです。(画像クレジット: University of Colorado)
オーロラは、MAVENのIUVS(Imaging Ultraviolet Spectrograph)で昨年の12月25日前の5日間観測されました。
そのため、「クリスマスの光」と呼ばれています。
MAVENは、北半球に広がる明るい紫色のオーロラの輝きを見ました。
コロラド大学紫外線撮像分光計チームの研究者は、次のように言ってます。
「今回観測されたこのオーロラに関して、とりわけ驚かされたのは、大気中の如何に深いところ(低空)で発生しているかということです。地球や火星の他の地域に比べて、はるかに低い高度で発生しています。また、このオーロラを発生させている電子は、実に高エネルギーであるに違いありません。」
*ただ、どの程度の高度に発生したのかは、明記されていません。因みに地球上では、100kmから500kmの範囲で観測されています。
地球の場合は、オーロラの発生範囲は、オーロラオーバルと呼ばれ緯度60°から70°の範囲です。
火星の場合は、下図のとおり北緯60°以南で発生しています。
発生した時間帯などもこの記事では、分かりません。 (画像クレジット: University of Colorado)
MAVENやりましたね!
でも、現時点でのニュースによる発表だけだと詳細が分からないですね。
北極側だけにしか観測されないのは、なぜでしょうか?
オーロラの出現する高度との関係があるかもしれません。
続報を期待しています。