「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

作曲家「ワーグナー」の魔法

2019年06月04日 | 音楽談義

クラシック愛好家なら「ワグネリアン」という言葉をご存知のはずですよね!

とはいえ、読者の中にはジャズ愛好家もいらっしゃることだろうし確率は半々くらいかな~。

一言でいえば「リヒャルト・ワーグナー」(1813~1883年)の音楽が好きで好きでたまらない連中を指す。

つい先日の記事で述べたように久しぶりに「ワルキューレ」(ショルティ指揮)を聴いたが、「威風堂々と辺りを睥睨(へいげい)する」かのような独特の音楽に大いに痺れてしまった。

平たくいえば、自分がまるで天下の英雄になったかのような痛快な気分とでもいおうか、さらには麻薬のような禁断の味がするとでもいおうか、なるほどとワグネリアンの心境の一端が分かるような気がした。

そういえば第二次世界大戦のさなか、あの「ヒトラー」(ドイツ)が聴衆を鼓舞するのにワーグナーの音楽をよく利用していたことは有名な話。

たとえ一時的にせよ「こういう錯覚」を起こさせてくれるのだから「凄い音楽」である。

これまでにもたびたびワーグナーの音楽に親しんできたがこういう気分になったのは初めてで、「年の功」かな、いや、はるかに向上したオーディオシステムのおかげだろう(笑)。

おかげさまで、いつものように「熱に浮かされるタイプ」(博多弁でいえば「逆上(のぼ)せもん!」)なので次から次にワーグナー三昧。

  

聴けば聴くほどに凄い音楽ですねえ!(笑)

そのうち段々と心配になってきた。な~に、駆動するアンプのことである。

現用中の「PX25アンプ」が故障したらどうしよう・・。実力相応のスペアが無いと不安にかられるのはいつものことである。

この心配症のおかげで我が家にはアンプやスピーカーが”引きも切らず”に溢れかえっているが、ワーグナーを聴いている限り、通常の音の「彫琢とか艶とか奥行き感」などの「”ちまちま”した音質」の心配は吹っ飛んでしまう、というかもう”そこそこ”でいい(笑)。

とにかくマッシブで雄大で力強い低音域が出てくれればそれで十分な気になるのが不思議。こればかりはもう「ワーグナーの魔法」にかかったとしか言いようがない。

したがって、やや神経質な「AXIOM80」さんの出番なんぞはいっさい無し(笑)。

そして、アンプの方もスペアとして希望が持てるのはこれだけかな。

   

2台あるうちの、もう片方の300Bアンプ(モノ×2台)である。このアンプを何とか生き返らせないものか。

概要を簡単に述べるとインプットトランスと出力トランスが「タムラ」、次の電圧増幅管が「MHL4」(英国:GEC)、インターステージトランスが「国産」もの、整流管が細管の「CV378」(英国:ムラード)

問題は肝心の出力管だ。わらをもすがる思いでこれまで挿し込んでいた中国製の「300B」から、つい先日オークションで手に入れたばかりの「メーカー不明の300B」と交換してみた。

  

「へたったWE300Bを使うよりもずっといいと思いますよ」(北国の真空管博士)とのことだったが、何とまあそのとおりになったのである(笑)。

完全にエージングが済んだ状態のせいか実力を十二分に発揮してくれて、低音域の重量感に関しては「PX25」に比べてまったくそん色がないほど。

しかもセパレートアンプなので電源その他に余裕があり気分的に安心感がある。

こうして「ワーグナー」さんのおかげで、眠っていた「300Bアンプ」が見事に蘇ってくれて、もう毎日笑いが止まらない状況で~す(爆)。

しかも、とうとう行く着く先には「恐ろしいこと」を思いついてしまったが、それは後日のお楽しみに~。

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